JANコードとは?どうやって作る?基礎知識や作成方法などをご紹介

公開日:2023年2月22日

日本における商品用の流通コード「JANコード」。スーパーやコンビニなどのレジには欠かせない商品コードのひとつです。いったいどのような仕組みで、どういった活用法があるのでしょうか。コードの解説も含め、取得するまでの手続き等をまとめました。

 

JANコードとは

読み方はジャンコード。どの事業者の、どの商品なのかを表す「商品識別コード」で、スキャナで読み込むため「JANシンボル」という縞模様をしています。

商品管理に必要な国名や業種、商品名に価格といったPOSシステム(販売時点情報管理)情報が含まれていて、他のコードと重複することなく商品を識別できるため、レジシステム以外に受発注管理在庫管理などに活用されています。

種類は13桁標準タイプ8桁短縮タイプの2つで、GTIN-13、GTIN-8ともいいます。

流通情報システムの標準化を進めている国際組織、「GS1」(本部ベルギーブリュッセル)が、ルールを定めています。「JAN」は、Japanese Article Numberの略で、日本での呼び方です。
国際的にはEAN(イアン)コード(European Article Number)と呼ばれており、世界100ヶ国以上で使用している国際標準の識別コードです。

 

JANコードの体系

・標準タイプ13桁(GTIN-13)の構成

コードは下記の3つで構成されています。図と照らし合わせて見てください。

①GS1事業者コード(9桁、10桁または7桁)
②商品アイテムコード(3桁、2桁または5桁)
③チェックデジット(1桁)

※GTIN(ジーティン)はGS1標準の商品識別コードの総称

・短縮タイプ8桁(小さな商品に使用)

小さな商品に使用することが目的の短縮タイプは、GS1事業者コード(6桁)により設定するタイプと、GTIN-8ワンオフキーの2種類が存在しましたが、2021年8月以降は国際ルールに合わせて、1商品アイテムごとにGTIN-8ワンオフキーを貸与する方式へ変更されています。

GTIN-8は、チェックデジットを含むワンオフキーとして2021年8月より貸与ルールが新制度に移行しています。

▼登録更新制度改定に関する詳細はこちら
https://www.gs1jp.org/code/jan/application_other/apply_for_gtin8_after.html

 

GS1事業者コードとは

JANコードなど、国際標準の識別コードを設定するために必要なものです。

国際的には「GS1 Company Prefix」といいます。
GS1 Japanでのコード規定は、「45」または「49」で始まる9桁、10桁または7桁と定められており、番号は流通システム開発センター貸与しています。

 

メリット

国際的に他のコードと重複することなく識別ができるため、正確な情報を素早く伝達し、確認、記録することが可能です。商品の管理などあらゆる作業を円滑にし、効率化できることが最大のメリットです。

・販路の拡大
インターネット通信販売サイトをはじめ、道の駅などでも販売する商品にはバーコード(GTIN(JANコード))の表示が求められている。事前に準備をしておくことで、多様な販売がすぐに可能。

 

・人手不足対応
検品や仕分け、梱包といった出荷作業の時間を半分に短縮できる。

 

・誤配送防止
読み取り確認をすることで、誤積みや誤出荷等を事前に気づき、防げる。

 

・効率的なデータ管理
商品の識別と顧客データの統合が可能で、効率的な商品管理ができる。

 

・棚卸の効率化
迅速で正確な作業が叶い、業務の大幅な効率化が図れる。

申請・登録の手順

JANコードを取得するには、一般財団法人流通システム開発センターへの登録申請が必要です。

登録の申請はインターネットまたは、書面で行います。申請料を収め登録完了とともにJAN企業コード(GS1事業者コード)が発行され、2週間ほどで登録通知書が届きます。

有効期間は1年間で、1年ごとの更新もしくは登録内容確認が必要です。

※2021年5月から登録・更新制度が変更されています。

 

手順

①JAN企業コード(GS1事業者コード)の登録手続き

初めて作成する場合は、GS1事業者コードの新規登録手続きが必要です。ネットで申請できます。

※既にコードが貸与されている場合は、手続きは不要です。

 

②商品アイテムコードの設定

それぞれの商品を表すコードです。商品毎に数字の設定が必要です。
重複しないように自社で設定し、正確に管理しましょう。また、商品アイテムコードには、「容量が違う」「味が違う」など、設定基準が設けられています。基準に沿って設定する必要があります。

 

チェックデジットを計算する

JANコード右端1桁がチェックデジットです。数字列の誤りを検知するために付加される検査用の数字で、コードのタイプ別に計算方法が違います。

一般財団法人 流通システム開発センターHPの自動計算入力フォームで求めることができます。

▼入力フォーム
https://www.gs1jp.org/code/jan/check_digit.html

 

商品にJANシンボルを印刷する

印刷するJANシンボルは、JIS 規格(X0507)で定められたサイズ・品質に適合している必要があります。適合していないと、読み取りができない可能性があるため注意が必要です。

商品への印刷は、一般的に、印刷業者に依頼をして行います。

 

「販売管理」「在庫管理」「会計」など、業務を効率化するための基幹システムにも欠かせないJANコード。販売時のレジに必要なだけでなく、有効に活用することで、生産性を向上させるなど業務の見直しにもつながります。

▼手続きなど詳細はこちら 
一般財団法人流通システム開発センター https://www.gs1jp.org/ 

 

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