プライベートブランド(PB)はなぜ人気?メリットや事例をご紹介

公開日:2022年2月22日 最終更新日:2022年7月20日

スーパーやコンビニ、ドラッグストアなどでよく見かけるプライベートブランド(PB)。企業独自のブランドとして企画され、競合との差別化や顧客の獲得に一躍かっています。
この記事では、プライベートブランドの特徴やメリット・デメリット、成功事例をご紹介します。食品小売業で知っておきたい情報をまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。

プライベートブランド(PB)の特徴や仕組み

まずはプライベートブランド(PB)の特徴や仕組みについて解説します。

PBとは?

プライベートブランド(PB)とは、小売業・卸売業者が独自に開発したブランド商品です。企画から開発まで行い、生産に関しては他社の工場に依頼しています。
例えばセブンイレブンの「セブンプレミアム」やイオンの「トップバリュ」など、各社のロゴが入ったものがPB商品と呼ばれるものです。
また食品だけでなく、日用品や衣類、家電製品など、日常生活に欠かせないものもPB商品として販売されています。
実際に販売している業者だからこそ、お客様のニーズを商品に活かせるのがメリット。また「このPB商品があるからお店に行く」という目玉商品があれば、他社との差別化を計りやすく、売上アップにもつながります。

 

ナショナルブランド(NB)との違い

ナショナルブランド(NB)とは、メーカーが開発したブランド商品です。商品の企画から製造まで行い、全国の小売店での販売を目的としています。
例えばカルビーの「ポテトチップス」や日本ハムの「シャウエッセン」などは、メーカーの自社ブランドとして全国的に販売されています。
自社の店舗でしか販売しないPB商品とは異なり、どの小売店でも販売できるのがメリットです。

 

PBはなぜ人気?

もともとPB商品は、NBの代替商品として安価に販売されているものでした。しかし最近は顧客のニーズを深堀し、高品質なPB商品が開発されています。
特に地方の小売業は、お客様の声を商品に反映しやすいのがメリット。NB商品に引け劣らないPB商品も登場し、大きく売上を伸ばしています。
それに加え、NB商品よりも安価で購入できるため、PB商品は人気となったのです。

プライベートブランド(PB)のメリット・デメリット

プライベートブランド(PB)を導入するメリット・デメリットを紹介します。

PBのメリット

まずはPBのメリットから紹介します。

■ NBと比べて小売価格を下げられる

PB商品最大のメリットは、小売価格を下げられる点です。
PB商品はなぜ安いのか?
それは自社で企画・開発を行い、コストは工場への委託費用のみだからです。原価が安くなり、NB商品よりも安く提供できます。
またPB商品は、仕入れ原価が低くなりやすいのもメリット。NB商品は広告宣伝費が上乗せされるだけでなく、商社や代理店を通しているため、その分価格が上がります。
安く提供できるPB商品は、小売店に大きな利益をもたらしてくれるのです。

■ 生産量を調整しやすい

PB商品は生産計画が立てやすいといわれています。
NB商品はメーカー独自の戦略で生産するため、売れ行きによって生産が追いつかなかったり、反対に売れ残ったりする場合があります。
一方PB商品は、販売数のデータを元にメーカーに発注するスタイルです。必要な分だけ発注できるため、無駄がありません。
商品の在庫も抱えにくく、安定した売上を見込めます。

■ 顧客の囲い込みができる

PB商品は、自社の小売店でのみ販売できる商品です。そのため差別化がしやすく、顧客の囲い込みに有効です。
例えば特定のPB商品が人気になると、他社は真似できず売上を独占できます。しかしNB商品だと、すぐに真似されて顧客を分け合うことになります。
人気商品を開発できれば、顧客の囲い込みができ売上アップにつながるでしょう。

 

PBのデメリット

PBのデメリットを紹介します。

■ 在庫リスクを背負う

PB商品の在庫は、全て自社で責任を負わなければなりません。
NB商品の場合、売れ残ったものは返品や他社への転売ができます。
PB商品はそれができないため、在庫リスクに備えておく必要があるでしょう。
在庫があると、保管スペースや管理する人員が必要となり、必要以上のコストがかかるかもしれません。

■ NBの売上低下

PB商品の売れ行きが好調だと、NB商品の売上低下につながります。
売上が伸びるのは良いことですが、売場からNB商品がなくなると、お客様は不安を抱くかもしれません。中には「NB商品しか買わない」という人も一定数いるため、商品供給のバランスが大切です。
またPB商品は、NB商品より品質が劣りやすく、商品数が増えると「安かろう悪かろう」というイメージを持たれる可能性もあります。

■ クレーム対応

PB商品は自社ブランドなので、クレーム対応も全て引き受けます。
仮に商品に問題があった場合、在庫を抱えるだけでなく、企画の練り直しをしなければなりません。
またひとつの商品が低評価だと、他のPB商品のイメージ低下にもつながります。
そのためPB商品を展開するためには、入念な計画が必要です。

 

企業での活用事例・戦略

プライベートブランド(PB)で成功している企業の事例や戦略を紹介します。

 

京北スーパー(スーパー)

■画像引用元:KEIHOKUプライベートブランドハンバーグステーキ(https://www.keihokusuper.co.jp/the-keihoku/116_hamburgsteak.html)

 

京北スーパーは、千葉県の柏市、流山市、我孫子市で8店舗(2022年1月時点)を展開するスーパーマーケットです。 「KEIHOKU」と呼ばれるプライベートブランドを展開し、地域の人から絶大な支持を得ています。
同社では、大手スーパーとは正反対の手法でPB商品を展開。「地域に密着したスーパー」という利点を活かし、シニア層に支持される商品開発に重点を置いているのが特徴です。
「しっかりとおすすめできるオリジナルの商品」のみを取り扱うことで、上手く差別化ができています。
地方のスーパーがPB商品を開発するメリットは「お客様の声を活用した商品開発」ができる点。お客様との距離が近いからこそ、ニーズのある商品開発ができます。
店舗の少なさを上手く活用した事例として、参考にしてみてください。

 

ロヂャース(ディスカウントストア)

■画像引用元:無敵ikka STRONG CHU-HIレモン500ml alc.8%(https://www.keihokusuper.co.jp/the-keihoku/116_hamburgsteak.html

ロヂャースは埼玉県を中心に展開するディスカウントストアです。
同社は「安さ至上主義」で運営してきましたが、大手スーパーの参入により厳しい競争を強いられます。
そこでプライベートブランド「mykai(マイカイ)」を立ち上げました。
mykaiで最もヒットしたのは缶チューハイ「無敵ikka STRONG CHU-HI」です。
成功の要因は、社長である太田順康氏の「お酒の弱さ」にあります。
太田氏はお酒に弱く、PBの缶チューハイを飲むと頭が痛くなっていました。しかしNBの缶チューハイでは、頭痛が起こらないことに気付きます。
深掘りしてみると、NBの缶チューハイは「ウォッカ」、PBの缶チューハイは「醸造用アルコール」を使用していることが判明しました。
そこで安かろう悪かろうのNB缶チューハイの概念を取り払い、ウォッカを使用したPB缶チューハイの開発に着手。しかも販売価格は、利益度外視の78円で勝負を仕掛けます。
すると「価格に対してのコストパフォーマンスが良い」と口コミが広がります。一時は缶チューハイトップブランド「氷結」を抜くほど、大反響となりました。
低価格のPB缶チューハイは競争が激しく、地方スーパーでは太刀打ちできないイメージがあります。しかし視点を変えることにより、大手スーパーと差別化した人気PB商品の開発に成功したのです。

 

マツモトキヨシ(ドラッグストア)

■画像引用元:matsukiyo LAB 糖質70%OFFビスケット(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000104.000021903.html)

ドラッグストアのマツモトキヨシでは「matsukiyo」と呼ばれるプライベートブランドを展開しています。
matsukiyoは、NB商品が取りこぼしているニーズに対応した商品を開発しているのが特徴です。メーカーが手をつけてないベネフィットを手掛けることにより、顧客のニーズを満たしています。この戦略は中小企業でも取り入れやすいビジネスモデルといえるでしょう。
またロゴやデザインを一新し、ブランドイメージを固定。商品によっては、リニューアル後、6倍の売上になったものもあります。
PB商品は「安い」というイメージが先行しがちですが、品質やパッケージなど、NB商品と遜色ないレベルにまで達しているようです。

プライベートブランド(PB)を検討しよう

プライベートブランド(PB)を活用して、独自の商品を生み出せば顧客の満足度アップにつながります。
しかし実際は、どんな商品を開発すればいいのか、どう着手していいのか分からない方も多いのではないでしょうか。
ショクビズを運営する株式会社丸信では、商品企画のサポートやOEM商品を探せる食品開発OEM.jpを運営しています。
これまでの経験や実績をもとに、食品メーカーや小売店向けの相談やサポートも承っておりますので、ぜひご活用ください。

 

 

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