食品メーカーがYouTubeで集客を成功させる方法とは?運用のコツや成功事例をご紹介

YouTubeで集客を成功させる方法
公開日:2022年7月19日 最終更新日:2022年7月20日

動画市場が拡大し、YouTube動画やチャンネルの制作を始める企業が増えてきました。YouTubeはマーケティングに欠かせないツールになりつつあり、成功を納めている食品メーカーもあります。
YouTubeは低コストで始められるため、中小企業でも十分に参入できる分野です。この記事では、食品メーカーがYouTubeをやるべき理由や始め方のコツ、成功事例をご紹介します。
(著:ショクビズ編集部)

YouTubeの動画マーケティングとは?



YouTubeマーケティングとは、YouTubeを活用してユーザーのファン化や企業イメージの向上、認知度拡大を目的とした行為です。
食品メーカーに当てはめると、自社製品をYouTube上でアピールして、多くの人に知ってもらうイメージです。
日本においてもYouTubeの市場規模は拡大し、老若男女問わずコンテンツを視聴する時代になりました。今のうちから参入しておけば、認知度拡大やポジションの獲得を狙えるでしょう。

 

中小企業こそYouTubeをやるべき理由

YouTubeは中小企業にチャンスのある発信媒体です。なぜ中小企業でも参入の余地があるのか。やるべき理由やメリットを解説します。

利用者が国内で6,000万人を超えている



2020年時点で、YouTubeの月間アクティブユーザーは20億人を超えました。世界で最も利用される動画SNSとなり、日本におけるユーザー数は、約6,000万人にまで達しています。
引用:2021年最新版!「YouTubeをめぐる16の統計データ」

日本人口の約半数が、YouTubeを視聴している計算です。YouTubeで商品をPRすれば、多くの人に認知されるきっかけを作れます。
実際にユーザーの中には、YouTuberの商品購入の動画(買ってみた、レビューなど)を参考にしている人もいます。YouTube内で商品の認知度が上がれば、売上アップも期待できるでしょう。

 

低コストで始められる

YouTubeは、低コストで始められるのがメリットです。
会社内での撮影であれば、スマホだけでチャンネルをスタートできます。また動画が再生されるようになると、広告費をかけることなく、商品の認知度を上げられます。

資金の少ない中小企業でも、気軽に参入できるのがYouTubeです。
個人でも力を持てるYouTubeは、中小企業にとって重要なマーケティングツールとなりつつあります。

 

企業のファンを獲得できる

YouTubeで面白い動画コンテンツをアップすると、ユーザーはチャンネル登録をしてくれます。また動画を何度も視聴してもらえば、企業に親近感が沸き、ファンになってくれる人もいるでしょう。
ファンが増えてくると、商品のセールスもスムーズになります。ただしYouTubeのユーザーはセールスに嫌悪感を抱く場合が多いため、概要欄や動画の最後で軽く触れる程度にしておくのがコツです。

 

食品メーカーがYouTubeを始める時のコツ

食品メーカーがYouTubeを始める時のコツやポイントを紹介します。

チャンネルのコンセプトを決める

YouTubeを始める上で、チャンネルのコンセプトは重要です。コンセプトとは、「視聴者に何をどのように伝えるか」を決めておくことです。
コンセプトを設定していないと、何が伝えたいか分からず、再生回数やチャンネル登録者も伸びません。
例えば、健康食品を販売する会社であれば「ユーザーが食を通じて健康になれる情報発信をする」と決めておくと、動画のネタ作りにも役立ちます。ぜひチーム内で、どんなチャンネル設計にするか決めておきましょう。

 

視聴ターゲットを絞る

YouTubeにおいて、ターゲット選定は非常に重要な項目です。
なぜなら、YouTubeでは属性の違う視聴者を集めると、チャンネルの評価が下がってしまうからです。
例えば、インスタ映えする食品を取り扱っていて、女性向けの発信をメインに行うとします。しかし、そこにラーメンや唐揚げなどの、男性向けの動画をアップしたらどうでしょうか?
女性からのサムネイルのクリック率や視聴維持率が下がり、チャンネルのバランスが崩れてしまいます。
そのためYouTubeにおいては、ターゲット以外の登録者を増やさないのがコツです。ターゲットを明確に決め、その人だけに好まれる動画作成を行っていきましょう。

 

視聴者の問題解決を行う

これまではGoogleで検索して、問題や悩みを解決するのが当たり前でした。しかし最近は、YouTubeで検索するユーザーが増えています。
その理由は、文章よりも動画の方が伝わりやすいからです。文章は頭を使って読まなければなりませんが、動画であればボーッと視聴しても頭に入ってきます。

例えば、「コーヒーの淹れ方」を調べる時、記事よりも動画で解説してくれた方が分かりやすいはずです。
そのためYouTubeでは、視聴者の問題解決を行う動画コンテンツを作成するといいでしょう。

 

商品への動線を整える

YouTubeで発信を行う際は、商品への導線を整えておきましょう。
YouTubeには「グッズ紹介機能」があり、自社商品を紹介できます。動画の下部に「グッズを購入」という項目が追加され、気軽に商品をみてもらえます。
ただし「チャンネル登録者1万人以上」など、利用要件を満たしたチャンネルのみが利用可能です。
そのため、まずは質の高い動画をアップしてファンを増やしていきましょう。
また動画の概要欄であれば、いつでもWebサイトのURLを記載できます。魅力的なコンテンツを作成し、自社サイトに誘導してみてください。

 

食品メーカーや飲食店のYouTube成功事例

食品メーカーや飲食店のYouTube成功事例をご紹介します。

ノウハウ動画で認知度アップを狙う「TULLYS COFFEE JAPAN」


■ 引用元:Taste The Difference | TULLY'S COFFEE - タリーズコーヒー(https://www.tullys.co.jp/

全国でコーヒーショップを運営する「TULLYS COFFEE JAPAN」
公式YouTubeチャンネルでは、美味しいコーヒーの淹れ方を発信し、認知度向上に努めています。動画内では、コーヒーマスターのスタッフが、丁寧にコーヒーの淹れ方を解説。また新商品や限定商品の紹介動画もアップし、ファン向けのコンテンツも充実しています。

「ノウハウ動画で認知度を上げて、自社商品を宣伝する」

この手法は中小企業でも参考になる事例です。

 

健康に役立つ情報を発信する「タニタ食堂」


■ 引用元:タニタ食堂(https://www.tanita.co.jp/shokudo

体脂肪計の販売やレシピ開発を行う「タニタ食堂」。
公式YouTubeチャンネル「TANITA official」では、食に関わる情報を発信しています。レシピやダイエット、体重計の使い方など、タニタ食堂のノウハウが詰まったチャンネルです。
動画の概要欄には、オンラインショップのURLが記載してあり、販売の導線も整えられています。健康に興味のあるユーザーが集まっているため、タニタ商品との相性も抜群です。
商品と相性の良い登録者を集める大切さを教えてくれるチャンネルといえるでしょう。

 

飲食店あるあるで超人気チャンネルに成長した「焼き鳥どん」


■ 引用元:焼鳥どん(http://www.yakitoridon.jp/

焼き鳥店を東京都内で3店舗経営する「焼き鳥どん」。コロナ時代を生き残るために、YouTubeやTikTokの運用を始めています。
公式YouTubeチャンネル「焼鳥どんの飲食店あるあるチャンネル」では、「飲食店あるある」のショート動画を投稿。2022年6月現在の登録者数は17万人を超えています。
その結果、来店者数は爆発的に増加し、現在は毎日行列ができるほどです。お店の宣伝をするのではなく、飲食店のあるあるを発信して、多くのユーザーを惹きつけたことが成功の要因といえるでしょう。

 

食品メーカーもYouTubeで集客を始めよう



今回は、食品メーカーがYouTubeで集客を成功させる方法を紹介してきました。
低コストで始められるYouTubeは、中小企業の大きな味方となってくれます。再生数が回れば、広告費をかけることなく自社商品を宣伝できます。

まずはチャンネルのコンセプトを決めて、1本目の動画を作成してみてはいかがでしょうか。

 

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