SNS広告とは?インスタグラム、Twitter、LINE広告について解説!メリットや自社にあったSNSの選び方、食品業界事例も紹介します

公開日:2022年5月2日 最終更新日:2022年5月17日

SNS広告を利用する企業が増えてきました。誰でも気軽に出稿できるため、大企業だけでなく中小企業でも導入が進んでいます。
特に予算のない中小企業は、SNS広告を上手く活用することで、大きな利益を生み出せます。なぜならSNSは拡散力があり、かけたお金以上のリターン(費用対効果)が見込めるからです。
そこで今回は、SNS広告の特徴やメリット・デメリット、選び方を紹介します。
インターネットを活用して販促したい人は、ぜひ参考にしてみてください。

SNS広告とは

SNS広告とは、Twitter・Instagram・Facebook・LINEなどのSNSサービスに広告を配信する販促施策です。

最近は若者だけでなく、中高年層のSNS利用も増えています。総務省の「令和2年通信利用動向調査」によると、令和2年のSNS利用率は73.8%という結果に。また60代以降の利用率も60%を超えています。

そのため、地方の中小企業においてもSNSは必須のツールとなりつつあります。高齢化が進む地域であっても、SNSでの販促は有効な手段ということです。
そしてSNS広告は「運用型広告」を採用しています。画面に表示された回数やクリック数などに応じて費用が発生するため、少額から運用できるのもメリットです。

 

SNS広告のメリット・デメリット

SNS広告について、気になるメリット・デメリットを解説します。

SNS広告のメリット

細かくターゲティングできる

SNS広告は、ユーザーを細かくターゲティングできます。
SNSに登録すると、年齢や性別、地域、学歴、趣味などの情報を入力します。よって、顧客の属性を絞り込んで、ピンポイントで広告を出せるのがメリットです。
特に実名登録制のFacebookは、より正確なデータが取りやすく、地方でも有効なSNS広告といわれています。
また見込み客と相互フォロワーになれば、深いコミュニケーションを通じて、太いリピート客になることも。
中小企業は大手企業のように、お金をかけてフォロワーを集めることは難しいかもしれません。しかしユーザーひとりひとりに向き合って、アカウント運用できるのが中小企業の強みです。

 

広告費を少額から始められる

SNS広告は、少額から始められるのがメリットです。
媒体にもよりますが、設定した予算内で広告を配信できます。例えば、Facebook広告やInstagram広告は、1日あたり1ドル(約100円)で広告の出稿が可能です。もちろん少額すぎると効果は見込めませんが、数万円程度の予算があれば十分な費用対効果を期待できるでしょう。
また広告が表示された回数やクリック数に応じて費用が発生するため、広告費がオーバーすることもありません。
広告費に予算をかけられない中小企業でも、安心してSNS広告を出稿できます。

 

特にTwitterは拡散性が高い

SNSは拡散力の高さがメリットです。
広告の反響が大きければ、「シェア」や「いいね」によって拡散されます。なぜならユーザーは、面白い商品や品質の高いサービスを知ると、周りに広めたくなるからです。魅力的な広告を出稿すれば、積極的に拡散してもらえるでしょう。
特にTwitterは投稿を共有できる「リツイート」機能があり、拡散力が高いといわれています。またリツイートが多いと、トレンドに掲載され、さらに拡散力を後押ししてくれます。
認知度が低い商品やサービスでも、一気に話題性を集められるのがSNS広告のメリットです。

 

SNS広告のデメリット

中高年の利用者が少ない

中高年層のSNS利用は増えています。しかし若者に比べると利用者は少なく、アプローチが難しい部分があります。またSNSの使い方を理解していないユーザーも多く、高い効果は見込めません。

ただしSNS広告にはターゲティング機能があり、年齢と地域を指定して広告を出稿できます
なので中高年をターゲットとした配信も可能です。
特にFacebookは、中高年の多い地方の中小企業におすすめです。

Facebookのメリットは以下の通りです。

  • ・ターゲティング精度が高い
  • 中高年層の利用者が多い
  • ・ビジネスマンや経営者が多い

もともと年齢層が高いため、地方の中小企業は中高年をターゲットとした場合はFacebookの活用がおすすめです。
またビジネス利用も多いSNSですので、経営者向け、BtoB向けに広告を出したい時にもFacebookは役立ちます。

 

炎上により信頼を失うリスク

SNSは拡散力が高いのがメリットです。しかし拡散しやすいが故に、炎上のリスクもつきまといます。
炎上すると自社の商品やサービスの信頼を失い、場合によっては、生産中止という事態にもつながりかねません
拡散を狙って際どい広告を出すと、ユーザーから反感を買ってしまう可能性も。特に中小企業は、目玉商品が炎上すると売上が立たず、倒産するリスクも出てきます。
SNS広告を出稿する際は、ユーザーの気持ちを考えた上で公開してください。

 

魅力的な広告でないと見られない

SNSのユーザーはタイムラインを何気なく見ています。よって広告が出てもスルーされる可能性があります。魅力的な広告でないと、ユーザーに気づいてもらえません。
ターゲットがどんなことに興味があるのかこのSNSにはどんな広告が適しているのか、細かく設定してからSNS広告を出稿してください。

 

商品やサービスに合ったSNSの選び方

闇雲にSNS広告を出しても高い効果は期待できません。商品やサービスに合ったSNSを活用することが大切です。
そこで各SNSの種類と特徴をまとめてみました。

 年齢層特徴
Facebook20~50代中高年の利用者が多い。ターゲティング精度が高く、InstagramやWebサイトとも連携して広告を出せる。
Twitter10~30代若者の利用者が多い。拡散力が高く、一気に認知度を上げることも可能。
Instagram10~40代20~30代女性の利用者が多い。画像や動画がメインなので、視覚的に訴える広告に適している。
LINE10~60代8,000万人以上が利用し、最も規模の大きいSNS。高齢者の利用も多く、他のSNSでは獲得できないユーザーにリーチできる。

(引用元:総務省 令和元年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書概要

Facebook(フェイスブック)

■画像引用元:Facebook(https://ja-jp.facebook.com/)

Facebookは、他のSNSより年齢層が高い傾向にあります。またビジネス利用も多く、ビジネスマンや経営者のコミュニティ利用も増えています。
そしてFacebook広告は、細かいターゲティングが魅力。名前や年齢、性別、地域、学歴だけでなく、ライフイベントからもターゲットを絞り込めます。
Facebookのプロフィールには、

  • ・就職先や転職履歴
  • ・既婚や未婚、交際中
  • ・移住地や出身地

などのデータも記載できます。
例えば、福岡出身の東京在住の人をターゲティングして「福岡にUターン就職しませんか?」という広告を出すことも可能です。
ターゲットが明確になっている商品やサービスがある場合は、Facebook広告の利用をおすすめします。

 

Twitter(ツイッター)

■画像引用元:「いま」を見つけよう / Twitter(https://twitter.com/?lang=ja)

Twitter10〜30代の若者を中心に利用されるSNSです。
Facebookに比べて匿名性が高く、ユーザーの本音が飛び交っています。

Twitter最大のメリットは、リツイートによる2次拡散です。2次拡散は課金対象ではないため、リツイートが増えれば広告費をかけずに宣伝ができます
2次拡散につなげるためには、商品・サービスの話題性や季節性、トレンドを押さえることが大切です。
Twitterは質の高い広告より、キャッチーで目を引くテキストの方が拡散されます。面白い表現やインパクトのある言葉があると、ユーザーは興味を持ちます。

例えば、以下のような商品はTwitterの2次拡散を狙えるでしょう。

  • ・目新しさ、話題性のある商品
  • ・シーズン性のある商品(母の日、バレンタイン、クリスマスなど)
  • ・トレンド性のある商品(話題のスイーツ、ニュースになった商品)

このように、ユーザーの興味を引くような広告を出すのがポイントです。

Instagram(インスタグラム)

■画像引用元:Instagram(https://www.instagram.com/)

Instagramは、若い女性の利用者が多いSNSです。
画像や動画などクリエイティブに重点を置いており、視覚でユーザーを引きつける広告が人気です。
Instagramには写真広告、動画広告、ストーリーズ広告、カルーセル広告、コレクション広告、発見タブ広告の6種類があり、どれも視覚に訴えてコンバージョンを狙います。
いわゆる「インスタ映え」する商品やサービスが伸びやすいといわれています。

  • ・シーズン性のある商品(バレンタインチョコ、クリスマスケーキ)
  • ・見た目が映える商品(カラフル、特徴的)
  • ・スイーツやギフトなど可愛い商品

取り扱う商品が女性向けであれば、Instagram広告の活用がおすすめです。

 

LINE(ライン)

■画像引用元:LINE|いつもあなたのそばに。(https://line.me/ja/)

LINEのユーザー数は8,000万人を超え、日本のSNSでは最大の規模を誇っています。
LINEは、普段SNSを利用しない層にリーチできるのがメリットです。TwitterやInstagramを利用しないものの、連絡手段としてLINEを活用する人は多いです。
LINE広告では、購入までの検討期間が短い商品やサービスとの相性が良いとされています。
例えば、健康食品や化粧品など主婦層をターゲットとした商品がおすすめです。
主婦層は日中でもLINEを開く回数が多く、広告を出せば高い効果を期待できるかもしれません。

 

食品業界のSNS広告活用事例をご紹介

京都やまちや(健康食品メーカー)

■画像引用元:京都やまちや / TOPページ(https://www.yamachiya.co.jp/)

健康食品ブランドの京都やまちやでは、FacebookとInstagramの両方でモバイルファースト広告を実践しています。
25~60歳までをターゲットにし、自社商品の写真広告や動画広告を配信。すると広告を閲覧された時の売上が45%も増加し、カートへの追加も2.8倍まで伸びました。

成功の要因は「自動配置機能」を利用した点です。自動配置機能とは、複数のSNSで最適化した広告を配信できる機能です。
FacebookとInstagramは訴求方法が違うため、同じ広告を出すと反応率が下がります。しかし自動配置機能を活用すれば、それぞれに適した広告が配置され、ユーザーの興味関心を引けます。
このように、複数のSNSを活用して広告を出稿する方法もおすすめです。

(引用元:Facebook事例/京都やまちや

 

熊本ラーメン 黒亭(飲食店)

■画像引用元:熊本ラーメン専門店 黒亭 公式サイト(https://www.kokutei.co.jp/)

熊本県内に4店舗を展開する熊本ラーメン店「黒亭」では、LINE公式アカウントを活用して集客を行っています。
キャンペーンやクーポンの配布だけでなく、LINE広告を利用して友だちを獲得しています。店舗アカウントの友だち数は声がけで増えますが、ECショップのアカウントは伸び悩んでいたといいます。
そこでLINE広告を出稿。月2〜3万円ほどで運用をした結果、友だち数は3,700人(2020年8月時点)まで増加しました。そしてLINE広告の友だち追加特典として、自社商品をお得に購入できるサービスを導入。店舗のアカウントとも連携を取りながら、集客や販売促進に成功しています。

(引用元:LINE for Business

 

ヤッホーブルーイング(クラフトビールの製造・販売)

■画像引用元:ヤッホーブルーイング コーポレートサイト(https://yohobrewing.com/)

「よなよなエール」をはじめ、クラフトビール の製造・販売を行うヤッホーブルーイング。同社ではLINE広告を活用して、友だちを増やす取り組みを行っています。
ターゲット層である30代後半~40代男性に広告を配信。蓄積したデータを元に配信を行う「クロスターゲティング」で、より反応率の高い広告を出稿してきました。
すると友だち数の増加と共に、Webサイトへの訪問ユーザーも増えたといいます。LINE公式アカウントのリッチメニュー では、オンラインストア限定の「クラフトビールはじめてセット」を訴求し、購入への導線を作っています。
LINE公式アカウントの友だちを増やすことにより、Webサイトへの集客も成功した事例です。

(引用元:LINE for Business

 

手軽に始められるSNS広告、商品の販促に活用してみませんか

SNS広告を検討している方は、自社商品に適したSNSを選定し販促を行いましょう。そこがマッチしていないと、狙ったターゲットに刺さらず、チグハグな施策となってしまいます。

どんな人に購入してもらいたいか「ターゲティング」することがSNS広告運用のカギです。制作するクリエイティブも、ターゲットに合わせた内容に工夫をしてください。

ショクビズを運営する丸信では、LINE公式アカウントの運用事業を行っています。アカウントの作成から運用サポートまで、複数の料金プランから最適な内容を選べます。
また食品業界に特化したノウハウもあるため、食品関係のSNS運用サポートは丸信にお任せください。

▼丸信のLINEアカウント運用サポートについて詳しくはこちら

▼ショクビズへの問い合わせはこちら
https://shokubiz.com/contact/

 

ぜひSNS広告を活用して、自社の商品やサービスの売上アップを狙いましょう。

 

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