食品メーカー必見!食品通販を始める時に絶対に知っておきたい9つのポイント
市場環境の変化のみならず、最近では感染症拡大や災害など、さまざまな事情で現状のビジネスモデルを見直さざるを得ない食品事業者は多いのではないでしょうか。店舗販売や卸販売だけでは先行きに不安を抱え、新たな販路を探していたり、飲食店や異業種企業が新規事業を検討するケースも増えています。
そんな企業に今お勧めしたいのが食品通販です。企業でのリモートワークが定着していく中で、人々が自宅で過ごす時間は急激に増え、同時に、自宅に居ながら利用できる通販や宅配の需要も右肩上がり。今回は食品通販を始めるにあたり必要なポイントについて紹介します。
爆発的ヒットはレアケース、地道なリピーター獲得やファン作りが成功への道
ひとたび、インターネットやテレビで話題になると爆発的に売れるのが通販の醍醐味ではないでしょうか。テレビの情報番組で話題の商品として取り上げられたり、インターネットのSNSで商品情報が拡散されると、それを見た消費者はインターネット上の通販サイトから自動的に注文をしてくれるようになります。
しかし通販における爆発的ヒットはレアケース。通販は大きな話題にならなければ成功しないわけではありません。成功している多くの食品通販では、商品の良さや会社の理念などを丁寧に伝え、インターネットのみならずDMやメルマガなどを通じて、有益な情報を積極的に提供しながら、地道かつ安定的にリピーターやファンを増やしているのが特徴です。
リピーターを獲得して、安定的に成長できるこの仕組みこそ、実は通販の醍醐味。爆発的ヒットも、こうした地道な取り組みがあってこそ。まずはしっかりと通販の仕組みを社内に構築し、着実に新規顧客を獲得、継続的にリピート施策を行っていける体制づくりが不可欠です。
「直販」「中抜き」でも意外と費用と時間がかかる通販
通販はご存じの通り、店舗販売とは異なり、リアル店舗を経由せず、広告媒体やインターネットサイトを見た消費者から直接注文を受け、商品をお届けする仕組み。問屋などを経由しない、いわゆる“直販”“中抜き” スタイルのため、一見すると高い利益率を確保できたり、自由度が高いなど、メリットが大きいように感じられるかもしれません。
しかし、食品通販においては、実はそう単純ではありません。通販を始めるにあたって知っておきたいポイントについて解説します。
1.初期費用がかかる
お客様に足を運んでもらえる店舗販売では、基本的に建屋と店員とレジ等の設備があれば販売を開始できますが、通販ではこの店舗の仕組みをシステム上で実現することに加え、配送や決済の仕組みも構築する必要があります。基本構成だけでも以下の通りです。
- ・通販ページ制作(ECサイト構築)
- ・顧客管理システム
- ・決済代行サービスの契約
- ・電話受注体制
- ・広告制作、出稿 など
これに商品を発送するための発送箱や注文書やお礼状などの同梱物も事前に準備する必要があります。当然、それぞれに担当スタッフを配置したり、電話受注が増えるようだと外部コールセンターとの契約も必要です。
あまり深く考えずに通販を始めた結果、予想以上に費用が掛かることがわかり挫折する、というケースも少なくありません。初期費用はしっかり細かく算出しておく必要があります。
2. 時間がかかる
通販を始めよう!と思っても、実際に注文を受けられるようになるまでには時間がかかります。
商品撮影からページ制作までを見ても、商品の手配から撮影、文章・コピー・デザインなどとともにページへの落とし込み、実際にインターネット上に公開できるように行うコーディングといった作業などで、最低でも3週間~1か月は必要。そのため商品企画段階から同時進行で進めることで、無理のないスケジュールにより通販をスタートすることが可能です。
3. 片手間ではできない
通販サイトは、制作しただけでは誰も買ってくれません。広告費用をかけて集客をして初めて購入者が現れます。
広告を出稿し始め、購入者が増えてくると、広告運用や受注管理、出荷処理などの日々の業務も、比例して増えてきますので、片手間で行うことが難しくなります。最初から通販を行う担当者を置くことが理想ですが、こうした運用代行を依頼することも可能です。
4.通販で売れる商品がない
価格よりも付加価値が重視される通販では、小売店用の商品をそのままの価格で販売しても、なかなか売れません。
通販を始めるにあたっては、通販専用のオリジナル商品が必要となります。オリジナルといっても、中身は同じままで、ラベルやパッケージ、包装形態を変えたり、ギフト仕様、セット販売などにするなど、現状の商品群でも対応できる企画も多々あります。
5.商品数が少ない
商品数が少ないため通販サイトを立ち上げるのが難しいとお思いの事業者もいるかと思います。
食品通販では一つの商品だけで展開する単品通販と、商品ラインアップを充実させる総合通販があり、商品点数が少なくても通販体制は整える必要があります。
6.実物を確認してもらえない
食品の店舗販売では、商品を手にとったり、場合によっては試食を行うことも可能ですが、通販では広告に掲載される情報のみで判断されることになります。食べたことのない商品を通販で初めて買う、という行動を取ってもらうことはハードルが高いと言えます。
ただ、すでに食品事業を行っている企業や飲食店であれば、売れ筋の商品やメニューをヒントに商品化することで通販でも売れる可能性は高まります。事前にご相談いただくことで通販に適した商品開発についてもアドバイスが可能です。
7.賞味期限の設定が必要
飲食店が新たに商品企画をして通販を開始する場合、賞味期限を定めるための食品分析が必要です。飲食店では免除されていた一般生菌検査や理化学検査などの食品検査を、通販を始める際は必要です。
8.集客に費用がかかる
制作した通販サイトへの集客や広告掲載には広告宣伝費が必要です。安定的に顧客を獲得していこうと思えば、売上に占める広告宣伝費は小さくありません。
しかし、広告だけが集客の手法ではありません。ブログやインスタグラムなどSNSを活用した情報発信や、メディアに取り上げてもらうためのパブリシティ戦略など、広告費用を使わない集客も必要です。
9.パートナー企業との協業
通販を行うためには、その他にもいくつかの体制が必要です。
実際に商品を配送するためには、配送業者との契約や打ち合わせ、場合によっては伝票印字システムなどの導入も必要。自社に倉庫スペースがない場合は、外部の物流会社に委託することも考えなければなりません。電話注文を受ける場合は、オペレーターの採用やコールセンターの整備も必要。
信頼のおけるパートナー企業を見つけることも通販事業を始めるには必須と言えます。
通販のお悩みにワンストップ対応、最適な食品通販プランを提案
通販を行うにあたり、こうした様々な課題を解決するには、本来、それぞれの分野を得意とする代理店や業者と個別に契約する必要があります。しかし、実際にはどの業者を選んだら良いのか、どの代理店に任せたら良いのか、非常に悩むところです。
当サイトを運営している株式会社丸信は、食品包装資材やパッケージ・シール・ラベル印刷加工を通じて数千社の食品事業者とお取引があり、これまでの実績から食品事業者に最適な通販プランをご提案することができます。
社内では10名超のWebデザイナーを抱え、自前で食品通販サイトを運営しているほか、自前の撮影スタジオや食品分析室も併設。当社のリソースをフル活用していただくことで、こうした通販における課題の多くにワンストップで対応することができます。
当社で通販を行いたい食品メーカーや小売店様向けのサポートも行なっております。
▼通販サポートについては、問い合わせフォームよりお申し込みください
https://shokubiz.com/contact/
この記事のライター
ショクビズ編集部
企業の主な実績
オリジナルシールの企画・作成 10,000社以上
オリジナル紙箱・化粧箱・パッケージの企画・作成 11,000製品以上