国内初、脳科学に基づくごま油の香りの効果・効用に関する研究結果を発表
竹本油脂株式会社(本社:愛知県蒲郡市、代表者:竹本 元泰、以下 竹本油脂)、株式会社NTTデータ経営研究所(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:山口 重樹、以下 NTTデータ経営研究所)は、脳科学的なアプローチ(※1)に基づいてごま油の香りが食欲や空腹感、記憶などに与える効果を検証する国内初(※当社調べ)の実験を実施しました。
実験の結果、ごま油の香りが食欲増進効果や、記憶形成を促す効果がある可能性を示唆する結果が得られたという。今後は、本実験で得られた知見をもとに、新たなごま油の価値提案を行い、脳科学に基づく研究アプローチによって、新たなごま油の効果・効用を探索していく予定だという。
ごま油はエジプト文明の頃から薬用や灯用、食用として重用されており、インドでは伝統医学である「アーユルヴェーダ」として病気治療や予防に活用されてきた。中国最古の薬物学書と言われる「神農本草経」では、不老長寿の薬効があると記されているという。
近年、ごま油が持つ健康機能の多くは、抗酸化作用や活性酸素の働きを抑える「ゴマリグナン類」によってもたらされることが解明されているが、ゴマの香りについての定量的に示された研究は存在しなかった。そのため、「嗅覚」に起因する健康課題へのアプローチを視野に、ごま油の『香り』の新たな魅力・可能性を追求するため、実験を行ったもの。
【実験概要】 ※実験詳細については、後述の【実験詳細】を参照。
目的:ごま油の香りが人間の記憶や食欲、空腹度に与える効果・効用を明らかにすること。本実験での主な検証仮説は以下の通り。
<仮説1>ごま油の香りによって食欲・空腹感が増進する
<仮説2>ごま油の香り発生中、その間に生じた事象の記憶の定着が促される
実験概要:
<仮説1の検証>ごま油、オリーブオイルの香りをそれぞれ実験室に拡散。その前後の参加者の食欲、空腹度の変化を評価した。
<仮説2の検証>参加者3名1組となって会話(雑談)を実施している最中に、ごま油、オリーブオイルの香りをそれぞれ実験室に拡散。その後、各参加者に会話内容を可能な限り多く想起する(思い出す)タスクを実施し、各条件における会話内容の記憶の定着量を評価した。
【実験結果】
(1)ごま油の香りによって食欲・空腹感が増進する
香り拡散(提示)前後の空腹感の変化量を比較したところ、ごま油群において空腹感が最も増大しており、ごま油の食欲増進効果を支持する可能性を示す結果が得らた。
この結果は、ごま油の香りが参加者の食欲(空腹感)を増進することを示している。
(2)ごま油の香りが発生中、その間に生じた事象の記憶の定着が促される
香りが漂う空間で他者と一緒に食事を行った後、食事中に他者が話した内容を思い出す“想起実験”の結果を比較したところ、ごま油群において想起される情報の数(=記憶した数)が最も多く、仮説を支持する結果が得られた。この結果は、ごま油の香りが食事中の参加者の発話内容の記憶定着を促した可能性を示している。
▼この実験の詳細はこちらから
https://www.nttdata-strategy.com/newsrelease/230828/
▼竹本油脂株式会社
https://www.takemoto.co.jp/
▼株式会社NTTデータ経営研究所
https://www.nttdata-strategy.com/
この記事のライター
ショクビズ編集部
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