MCT市場が2年連続で過去最高を更新 "関連商品が続々" 市場拡大の鍵は、約半分を占めるMCT配合の加工食品
MCT素材事務局は、MCT市場における販売額が2年連続で過去最高を更新したことを発表した。さらに、2023年3月における単月の販売額においては、MCT市場の約半分となる48%が加工食品となり、MCTの広がりが示唆される結果となった。
MCT100%のMCTオイルは、無味無臭のため、様々な食品と合わせやすい食用油。一般的な食用油(LCT:長鎖脂肪酸油)と比べて消化吸収がよく、体内で素早くエネルギーになるため、脂肪として蓄積されにくい特長がある。
MCT(中鎖脂肪酸油)の主成分である中鎖脂肪酸は、ココナッツやパームフルーツなどのヤシ科植物の種子、牛乳や母乳にも含まれており、昔から病院食などに活用され、近年では健康機能に着目したダイエット・体脂肪対策としての商品が日本国内でも広がりを見せている。
中でも、全国の食品スーパーを対象とする「KSP-POSデータ」によると、2020年度から2022年度の3ヵ年において、販売額は2年連続で過去最高を更新。さらに、2023年3月における単月の販売額においては、加工食品の合計が全体の48%を占める結果となり、MCT市場の約半分を占めるほどの割合となった。
市場拡大の背景には、MCT関連商品の販売アイテム数の増加が挙げられる。
2020年4月時点では、関連商品が15アイテムだったのに対し、2023年3月時点では51アイテムにまで伸長。機能性表示食品の届出もあり、良質な脂質としての認識が拡大している。
日本の食料品トレンドにも影響が強い、英国発の業界誌・New Nutrition Business(NNB)「10キートレンド」においても、近年注目されているのが従来の脂質の質を見直した「良い脂質」。加工食品の他にも、飲食店でMCTをはじめとする「良質な脂質」を採用した新メニューも続々と登場しており、今後もさらなる市場拡大が期待される。
配信元:@Press
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