知名度低めで狙い目!? 食品工場の空調や冷蔵設備に最大15億円補助

公開日:2021.06.02 更新日:2024.09.11
ライター:ショクビズ編集部

これまでエネルギー使用合理化等事業者支援事業(通称エネ合)として親しまれていた省エネ設備導入のための補助金が、2021年度から先進的省エネルギー投資促進支援事業費補助金として内容が刷新され、5月26日から公募が開始されました。

省エネ効果が期待できる設備への入れ替えを促進

この補助金はエアコンや冷凍冷蔵庫、照明機器といった設備や空調システムやボイラーシステムなどの入れ替え(新設は不可)を行い、工場や施設全体で一定の省エネ効果を達成できれば、設計費・設備費・工事費の最大3分の2が補助されるというもの。省エネ設備・システムへの入替には多額の費用が掛かるため、その一部を補助しようという国の狙いがあるようです。

食品事業者にとって必要な、空調(ダイキンの高効率空調など)や冷凍冷蔵設備(ホシザキの業務用冷蔵庫など)も対象になります。具体的に導入したい設備を検索したい場合は以下を検索されてみてください。

(先進設備はこちら)
https://sii.or.jp/cutback03/system/search

(指定設備はこちら)
https://sii.or.jp/cutback03/search/maker?tab=maker&category=air_conditioning#search

最大15億円が補助されるという点では注目されてしかるべき補助金ですが、なぜか知名度は低め。既存の設備・システムを省エネ設備・システムに入れ替えることは、大幅なランニングコストの削減になるため、環境経営やSDGsの観点からも、ぜひ検討されてみてはいかがでしょうか。

補助対象は登録設備や指定設備など

(A)登録された先進設備に入れ替え
https://sii.or.jp/cutback03/system/search

(B)機械設計を伴う設備(オーダーメイド型設備)
機械設計を伴う設備(オーダーメイド型設備)を導入する省エネ投資事業で、一定の省エネ要件を満たす場合。

(C)指定設備
https://sii.or.jp/cutback03/search

SIIがHPに公表した指定設備のうち一定の省エネ性能を満たす設備を導入する場合。具体的な機械や設備については以下のサイトで順次公表されています。

C類型は、A~Dの他の類型と違い、補助額が一定の定額補助となっているところが特徴的です。他の類型では機械装置を入れ替えることにより省エネ率が何パーセントになるか?という計算が求められるため申請作業がとても複雑ですが、C類型では省エネ計算の必要がないため、比較的申請作業に手間がかからず狙い目です。

また、まだ登録されていない機械装置でも欲しい機械装置をメーカーと相談して登録してもらうこともできます。ただし、追加登録は6月中旬が期限のためお早めにご検討ください。冷蔵庫やLED照明などの入替をご検討の食品会社様はこの際検討されてみてはいかがでしょうか?

(D)EMS(エネルギーマネジメントシステム)
https://sii.or.jp/cutback03/company/search

SIIがHPに公表したエネルギーマネジメントシステムについて一定の省エネ要件を満たす場合。以下のA~Dの設備・システムについて、既存のものから入替を行い、一定の省エネ効果を達成した場合に補助金を受け取ることができます。

詳しくは下記ページでご確認ください。

(案内チラシ)
https://sii.or.jp/cutback03/uploads/k01_panflet_gaiyou.pdf

(公募要領)
https://sii.or.jp/cutback03/uploads/k05_kouboyouryou.pdf

記事:株式会社丸信 補助金コンサルタント・福永晃大

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