2024年7月3日に発行された新紙幣の偽造防止技術が、さらに進化したと話題になっています。紙幣以外にも商品券や公的文書にも偽造防止技術は導入されており、世の中でもっとも偽造防止の技術を駆使しているのが印刷物と言われています。特に紙幣に採用されている繊細模様や微小文字などは美しさも兼ね備えており、単なる偽造防止にとどまらないニーズが求められています。
この記事では、偽造防止とデザイン性を融合させた世界に一つだけの偽造防止セキュリティデザインをご紹介します。
さまざまな用途に使われるセキュリティデザインとは
もし自社製品が第三者によって偽造されてしまったら--。
本来は自社の売上になるはずの製品が、第三者の売上になってしまうのはもちろんのこと、偽造品は本家よりも品質が著しく落ちるケースが多く、偽造品と知らずに購入した消費者から低評価を受けます。さらに、偽造品が出回っている情報が拡散されると、自社のブランドイメージの低下も避けられません。そこで、偽造品ではなく本物であることを証明するための偽造防止セキュリティデザインが注目されています。
本来は自社の売上になるはずの製品が、第三者の売上になってしまうのはもちろんのこと、偽造品は本家よりも品質が著しく落ちるケースが多く、偽造品と知らずに購入した消費者から低評価を受けます。さらに、偽造品が出回っている情報が拡散されると、自社のブランドイメージの低下も避けられません。そこで、偽造品ではなく本物であることを証明するための偽造防止セキュリティデザインが注目されています。
セキュリティデザインとは、主に偽造防止を目的に施される緻密な線画模様を指します。肉眼では判読できないような微小文字や、紙幣に採用されているレース状の模様や波状線のように、複雑に組合せることで同じ模様の制作を不可能にしたり、コピーできないようにすることで偽造を防止します。紙幣や商品券、プリペイドカード、証明書、パッケージ、チケットなどに用いられます。
偽造防止セキュリティデザインの主な種類
【リフラクション】ラインの屈折を利用して様々な模様を表現したり、イメージを表現します。
【ギロッシュ】円、孤、波状線など円形のデザインパターンを組み合わせることにより彩紋を作成します。
【マイクロテキスト】罫線やイラストを肉眼では判読不可能な微小文字を使用して表現します。
【ラスタライゼーション】網点(ドット)を文字や図形で表現します。ラスタライズ機能で文字や図形の組み合わせで、ドット表現することで偽造防止に効果的です。
【エングレービング】線幅を部分的に細くしたり太くしたりすることにより、彫刻をしたようなイメージを表現します。
【レース】エレメント(要素)を繰り返すことにより、装飾用フレームを作成します。
【スプリットライン】一つの線を複数の微細な線に分割することにより、複製を困難にします。(※欧州と米国以外での使用可能)
【ラテント】幅を変化させた線を異なる方向に使用することにより、背景に隠し文字や画像をデザインします
【レリーフ】線画をコントロールしてロゴ、マーク、イラスト、記号、文字などの対象物が立体的に浮かびあがるように見せます。
通常と遜色ない偽造防止セキュリティデザイン例
セキュリティデザインの基本は微細な線や文字。
直線や波線を駆使して複雑な模様を入れることで通常では複製困難な模様になります。これをデザインの一部に取り入れるだけでも偽造防止が可能で、世界に一つのラベルやパッケージに変えることができます。
直線や波線を駆使して複雑な模様を入れることで通常では複製困難な模様になります。これをデザインの一部に取り入れるだけでも偽造防止が可能で、世界に一つのラベルやパッケージに変えることができます。
・通常は丸い点の集合体で表現される写真を、星の形に変えて表現することができます。小さな独自性を加えることで他では表現できないデザインとなります
・通常のデザイン素材ではこのような細密な模様は表現できません。他では表現不可能な模様が偽造防止デザインです。
・写真のシアンの版だけに模様を取り入れています。
・ラインの太さを変化させたり、形状に変化を加えることで、文字やロゴ、イラストを表現することができます。
注意点としては、細い繊細はラインを多用するため、色を重ねて表現するカラー印刷はモアレや版ずれの原因となります。基本的には単色100%での表現となります。
世界に一つだけの偽造防止デザインなら丸信へ
海外ではラベルやパッケージを複製して本物であるかのように販売しているケースが散見されます。
株式会社丸信では、世界に一つの独自性のあるセキュリティデザインにより偽造防止を実現するシールやパッケージを提案しています。
株式会社丸信では、世界に一つの独自性のあるセキュリティデザインにより偽造防止を実現するシールやパッケージを提案しています。
特に、今後、輸出など海外向け製品のデザインをご検討中の場合は、偽造防止という観点からもセキュリティデザインを検討されてはいかがでしょうか。