天然魚や乾燥シイタケも登場、機能性表示食品に“初もの”続々

公開日:2021年7月20日

機能性表示食品に“初もの”が続々と登場しています。科学的根拠に基づいた機能性の表示が一般食品でも可能になる機能性表示食品制度は2015年4月に導入されましたが、当初は錠剤やカプセルなどサプリメント形態が主流でした。その後、関与成分等の研究が進み、対象となる成分や食品形態の幅が広がり、今年に入ってからも新たな動きが出始めました。

「集中力」「血管の柔軟性」など新表示が登場

現在、もっとも多く採用されている関与成分は「GABA」と「難消化デキストリン」で、使い勝手の良い原料であることからサプリメント形態、一般食品形態ともに多くの商品で採用されています。表示内容としては「脂肪の吸収を抑える」「血糖値の上昇を抑える」「糖の吸収を抑える」「疲労感を緩和する」「お腹の調子を整える」などが多く、これ以外では「記憶の精度を高める」「筋肉をつくる力をサポート」「肌のうるおい」「尿酸値を下げる」「歯ぐきを丈夫で健康に保つ」といった表示を行う商品も多数届出されています。

サプリメントでは、今年6月に機能性表示食品としては初めて集中力に関する商品が登場。ミツバチ由来のプロポリスエキスなどを原料に使った最終商品で臨床試験を行い、記憶力、注意力、集中力、判断力を測定した結果が認められました。また、今月には、松樹皮由来成分を関与成分とした血管の柔軟性の維持に役立つ商品が発売されました。こちらは機能性関与成分に関する研究レビューで機能性を評価しており、GABA(血圧を低下させる機能)と組み合わせたダブルヘルスクレームの機能性表示食品となっています。

親しみある食品の登場で今後の広がりに期待

一般食品形態では、βラクトリンを関与成分にヨーグルトでは初となる記憶力を維持する商品を雪印メグミルクが6月に発売されました。同月に北海道の水産加工会社が発表した天然魚としては初となる機能性表示食品では、大トロいわしに含まれるDHA・EPAを関与成分に中性脂肪を低下させる機能をうたっています。また、乾燥シイタケとしては初となる機能性表示商品は福岡県の兼貞物産が届け出ました。シイタケに含まれるGABAを関与成分とし、高めの血圧を低下させる機能を持つ機能性表示食品として9月より販売が予定されています。

一般食品形態では、乾燥シイタケや鮮魚のように、一般食品の中でも伝統的に調理されてきた親しみのある食材が機能性表示食品として販売されることで、今後もさらに関与成分等の研究が進むことが予測されます。これに伴い、一般食品形態の機能性表示食品が広がりを見せることが期待されます。

届出制で機能性をうたえる機能性表示食品

機能性表示食品は、機能性を分かりやすく表示して商品の正しい情報を提供し、消費者が選択しやすくすることを目的に、2015年4月にスタートした新しい保健機能食品の一つ。 国の定めるルールに基づき、食品の安全性と機能性に関する科学的根拠などの必要な事項を届け出れば機能性を表示することができます。機能性の科学的根拠については、「最終製品を用いた臨床試験」、もしくは「最終製品または機能性関与成分に関する研究レビュー(SR)」により取得する必要があります。

トクホとは異なり国は審査を行わないため、申請を希望する事業者は自らの責任で科学的根拠を基にした適正な表示が求められますが、これまでの食品や健康食品ではうたえなかった体の部位への効果を表示できるようになりました。

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記事:ショクビズ! 編集部・田中

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