【連載第1回】メディア掲載・セミナー実施・代行サービスが次々、話題の大型補助金の注目度

公開日：2021年4月30日　最終更新日：2022年3月9日

本連載では、コロナ禍で苦しむ中小企業の新規事業創出を支援する事業再構築補助金の動向について、株式会社丸信の補助金コンサルタント・福永が、最新情報や補助金のポイントなどについて紹介します。

コロナ禍で苦しむ中小企業の新規事業を支援することを目的とした事業再構築補助金。第3次補正予算で1兆1,485億円が用意され、最大1億円の補助が受けられる大型補助金として注目を集めており、4月15日より申請受付が開始されました。補助金コンサルタント等のもとには日々相談や問い合わせが殺到している状況で、定期的に同補助金関連の情報もアップデートされています。そこで、今回ショクビズ!では、注目の事業再構築補助金について、こうした情報を分かりやすく解説しながら発信していきます。

「事業再構築補助金」の詳しい要件等は、過去記事でまとめていますので、こちらをご覧ください。

■コロナ禍と戦う飲食店・納入業者必見、事業再構築補助金は早めの手続きを（ショクビズ!）
https://shokubiz.com/news/582/

今回は、事業再構築補助金の注目度の高さについて触れたいと思います。主に経済誌や業界紙で、予想以上の反響があることが詳報されていたり（下記URL参照）、申請受付代行サービスを打ち出す企業も次々と登場しています。

■中小企業の「事業再構築補助金」に申請殺到。問われる経産省の伴走力（ニュースイッチ）
https://newswitch.jp/p/26935

また、コロナ禍で影響の大きかった業界では業界紙や機器メーカー等がオンラインセミナーを実施するなど、関連セミナーも活況です。

私もこの1か月ほどの間に、それぞれ経営コンサルタント、補助金関連サイト、会計サービス会社、代議士が主催する４つのオンラインセミナーに参加しました。それぞれのセミナーで見解が違うところがあり、どのセミナーを信じてよいのか分からなくなりそうでしたが、事業再構築補助金の公式サイトの解説動画が最も参考になるのではないかと思いました。この補助金についての考え方や申請方法などが対談形式で詳しく解説してありますので、まだご覧になられていない方はぜひご覧になられてください。

■「事業再構築補助金」公式サイト
https://jigyou-saikouchiku.jp/

メディアでは“慎重な事業計画”を求める声

メディアでも一定の時間を割いて、この補助金についてのディスカッションも行われました。今回はFM東京系で取り上げられた内容の一部を紹介します。

毎朝放送されているFM東京「ONE_MORNING」では、今月中旬に「事業再構築補助金」が紹介されました。パーソナリティーの吉田明世さんが「意外と知られていないのが中小企業向けの事業再構築補助金です」と切り出すと、ゲストコメンテーターのみどり財産コンサルタントの川原さんがポイントや注意点などについてコメント。

「ポイントはマーケティング。誰に何をどうやって売って行くのか。これをどう突き詰めていくかを考えることで事業計画をブラッシュアップできる。補助金申請を通じて、新規事業を考える機会を得られることが、すごく大きい」と申請するメリットを紹介しました。

もう一人のパーソナリティー、ユージさんが「正直知らなかったです。100~6000万円はかなりインパクトがありますよね」と驚くと、川原さんは「補助金は必ず自己負担が生じる。3分の1は自己資金を投入しないといけないので、補助金もらって新しい事業をスタートさせても、失敗して終わると損をすることになる」と慎重に事業計画を立てることを求めました。

レギュラーコメンテーターでBuzzFeed Japan News 副編集長の神庭亮介さんは「うまく生かせば企業にとって大きな武器になる。持続化給付金の後継施策と呼ばれていますが、今度は本当に困っている人にしっかり届けられるように審査してほしい」と期待しました。