1枚あたりのシール単価を低く抑える方法(後篇)
前篇では、一般的なコスト削減の事例を説明しましたが、後篇では、特殊加工を施した場合のコスト削減事例を紹介します。
③箔フィルムを使用せず黄色印刷で金箔を表現
高級感を表現する箔押し加工は、丸信で製造するラベルの多くに使用されています。しかしながら、初回の箔版代や箔フィルム代等がかかるため通常印刷に比べると割高です。そこで、金箔のような高級感を表現しつつコストも抑えたい場合は、銀ホイル紙に黄色印刷することをおススメしています。擬似的な金色を再現でき、金色に近い光沢感を表現することができます。また、金ホイル紙を使って紙の色をそのまま金箔のように見せることも可能です。
ただし注意点も。金ホイル・銀ホイルともに原紙の色が白色ではないため、他の印刷色に影響が出たり、あるいは白印刷をしなければならない場合もあります。また、箔押しと擬似金では凹凸感や金色の光り具合が異なる部分も多いため、事前に擬似金・ホイル紙の印刷サンプルで確認することをおススメします。
④レーザーカット加工で刃型代が不要に
これまで様々なラベルの作成実績がある丸信は、多種多様なサイズ・形の刃型を揃えています。特に四角や丸型はほぼ5mm刻みである程度のラインナップがあるため、こうした既製の刃型を使用すれば、初回の刃型代は不要となり、初期費用を抑えることができます。
しかし、変形ラベルやサイズが決まっている訂正シールなどは既製刃型では対応できないため、通常印刷ではどうしても初回に刃型代がかかります。
そこで、コスト削減方法の1つとして提案させていただいているのがレーザーカット加工です。刃型を製作することなくレーザー(光)を用いて、全抜きや奇抜なデザインも自在にカットすることができます。1枚あたりの単価は若干上がりますが初期費用は抑えられます。レーザーで焼き切るため、原紙によっては縮んだり、デザインによってはインキが剥げるなど、対応できない場合もありますが、ご興味がありましたら一度お問い合わせください。
2回に分けてシールのコスト削減の方法を4つご紹介させていただきました。コストダウン以外にも、シールに関してお悩み・お困り事がございましたらお気軽にご相談ください。(ショクビズ編集部・三村)
この記事のライター
ショクビズ編集部
企業の主な実績
オリジナルシールの企画・作成 10,000社以上
オリジナル紙箱・化粧箱・パッケージの企画・作成 11,000製品以上