食品業界の異業種コラボが熱い!提携するメリットや企業の事例を紹介 | ショクビズ!

食品業界の異業種コラボが熱い!提携するメリットや企業の事例を紹介

公開日:2023.11.13 更新日:2024.09.11
ライター:ショクビズ編集部

異業種とコラボして、売上アップや認知度向上に乗り出す食品メーカーが増えてきました。異業種コラボをすれば、違う属性のユーザーが取り込め、双方に大きなメリットがあります。

そこでこの記事では、異業種コラボのメリット・デメリット、企業の事例をまとめて紹介します。新たなマーケティング施策を検討している企業の方は、ぜひ参考にしてみてください。

食品業界の異業種コラボとは?

異業種コラボとは、業種の異なる企業同士がタッグを組み、新しい商品やサービスを提供することを指します。双方のノウハウや技術の交換もできるため、良い相乗効果が生まれるのも大きなメリットです。

例えば、飲食店を例に挙げると、アニメのキャラクターとコラボして、売上アップを図る企業も増えています。

また全く違う業種であっても、双方のユーザーから興味を持ってもらえれば、新規顧客獲得につながります。

異業種コラボを検討している方は、相手企業にどんなユーザーがいるのかもチェックしておきましょう。

異業種コラボが増えている理由

では、なぜ異業種コラボが増えているのでしょうか。その理由をまとめてみました。

消費者ニーズが多様化している

消費者ニーズが多様化し、普通に商品を発売するだけでは、売れない時代に突入しています。近年はインターネットが普及し、消費者が情報を得るスピードも早くなってきました。その結果、消費者の心を掴むために、売り出し方も多様化しているのです。

よって、他社との競争に勝つためには、企業同士で協力をして、新たな挑戦をしなければなりません。

異業種コラボは、多様なニーズに対応できるポテンシャルを持っています。新しい商品やサービスも生まれやすく、企業同士のコラボが増えているようです。

新しいアプローチ方法として確立

スマートフォンの普及により、多くの人がSNSを使うようになりました。そしてSNSでは、個人に合わせて興味のある情報が届けられます。例えば、ラーメンについて調べていたら、SNSでラーメンの情報ばかり流れてくるイメージです。

もちろん良い面もありますが、自社に興味のないユーザーへのアプローチは難しいでしょう。しかし異業種コラボをすれば、興味のなかったユーザーに認知してもらえます。そこで興味を持ってもらえれば、新規顧客獲得や認知度向上につながります。

食品業界×異業種のメリット

食品業界が異業種とコラボするメリットを紹介します。

他メーカーの差別化ができる

異業種コラボは、他メーカーとの差別化につながります。通常とは異なる宣伝ができるため、ユーザーは新たな価値を感じてくれるはずです。

近年は消費者ニーズが多様化しています。よって他メーカーと差別化をすれば、注目を集めやすく、新規顧客獲得につながるでしょう。

自社を知らないユーザーから認知される

異業種コラボをすれば、提携している企業の顧客にもアプローチできます。

中でも、多くの人が利用するインターネットは、ユーザーの興味のある情報が流れるようにフィルタリングされています。

異業種コラボは、自社の商品やサービスに興味のなかったユーザーに対してアプローチできます。双方の企業にとって、新規顧客を開拓できるのは、大きなメリットといえるでしょう。

新しい知識が手に入る

全く異なる業種と提携すると、新しいビジネスモデルやマーケティング手法が学べます。

同じ業界だと、古い価値観に縛られ、新しいビジネスが生まれないケースがほとんどです。しかし異業種コラボは、知らなかった知識や経験を共有できるため、広い視野でビジネスを考えることができます

よって異業種コラボをする際は、業界に囚われずに企業を選ぶことが大切です。

食品業界×異業種のデメリット

続いて、食品業界が異業種とコラボするデメリットを紹介します。

時間とコストがかかる

異なる企業が提携してビジネスをする場合、一定の時間とコストがかかります。

同業種であれば、共通理解があるため、コミュニケーションもスムーズです。しかし異業種の場合、商品開発やマーケティング手法も全く異なるため、膨大なコミュニケーションが必要となります。

また、双方の業界について理解していないと、すり合わせができず、開発に至らないケースも。異業種コラボを行う際は、入念は下調べと打ち合わせを行いましょう。

コラボする相手を見つけるのが難しい

同じ食品メーカー同士でも、提携してくれる企業を探すのは難しいはずです。特に異業種の場合は、つながりがないため、提携先を見つけるのは至難の業です。

また商品開発のハードルも高く、提案しても断られるケースがあります。成功できるイメージも想像しにくいため、異業種コラボのハードルは少々高めです。

食品業界と異業種のコラボ事例

食品業界と異業種のコラボ事例を紹介します。

坂田織物café(伝統工芸×カフェ)

福岡県にある坂田織物では、絣(かすり)の伝統を守りながら新柄絣や、婦人服、雑貨などの開発を行っています。

近年、日本の伝統に興味を持つ人は減少傾向にありました。そこで新たな施策として飲食業を考えたそうです。

そこでオープンしたのが「Sakata Cafe」です。カフェは工房に併設され、グアテマラやインドネシア産の豆を使ったコーヒーを提供しています。

実は両国は絣の産地としても知られており、興味を持ってもらえるように選定したそうです。

そして、カフェ内には物販スペース用意し、食事を楽しみながら、伝統工芸に触れ合える空間作りをされています。

グリコワゴン(自動車メーカー×お菓子メーカー)

■画像引用元:グリコワゴン | 【公式】江崎グリコ(Glico)(https://www.glico.com/jp/csr/glicowagon/

お菓子メーカーの江崎グリコは、自動車メーカーのHondaとシバックスと共同で「グリコワゴン」を制作。「日本中に おいしさと健康、そしてワクワクと笑顔をお届けしたい」という想いで、社会貢献活動を行っています。

ルーフには巨大なグリコ商品の模型を載せ、リアゲートを開けるとコミュニケーションが取れる設計です。日本全国を周り、多くの子供達に夢と笑顔を届けています。

2011年の東日本大震災後には何度も被災地を訪問し、現地の人を勇気づけてきました。今後も、全国を周って活動を続けるようです。

ONE ECO PROJECT(書店・食品メーカー)

■画像引用元:ONE ECO PROJECT(https://oneeco.jp/

書店のONE ECO PROJECTは、食品メーカーのクラダシと提携し、フードロス削減の取り組みを行っています。

ONE ECO PROJECTに共感した書店で、クラダシの商品を展開したり、フードロス削減に関する書籍を販売したりなど、フードロスについて発信。最近は持続可能な開発目標であるSDGsに注目が集まっています。よってフードロス削減のテーマは注目を集めやすく、企業の認知度拡大につながっているそうです。

またクラダシでは、賞味期限の近い商品や季節商品、パッケージの汚れなどのある商品を独自ルートで買い取り、社会貢献型ショッピングサイト「KURADASHI」でも販売を行っています

このように、社会貢献を組み込めば、より注目の集まる異業種コラボとなるでしょう。

恵比寿サウナー(サウナ×そば)

■画像引用元:恵比寿サウナー【公式】恵比寿にある酒場&サウナ(https://yebisu-saunner.com/

恵比寿サウナーは、サウナに入れる蕎麦酒場として営業をしています。

サウナ好き2人が、サウナに入っている時に話していたビジネスモデルをそのまま実現。クラウドファンディングも成功させ、オープンに至りました。

お店は、1階は蕎麦酒場で、2階がプライベートサウナという設計。サウナでととのった後、すぐに蕎麦酒場で飲めるのがコンセプトです。

サウナは個室なので友達同士で利用して、そのまま食事を楽しむ人が増えているようです。サウナと食事の需要を満たすコラボが実現し、大きな注目を集めています。

異業種コラボで双方の業界を盛り上げよう

異業種コラボは、新規顧客獲得や認知度向上に効果的です。また企業間で知識や経験を共有すれば、新しいビジネスアイデアが生まれるかもしれません。ぜひコラボ先の企業を見つけて、商品開発に努めてみてはいかがでしょうか。

ショクビズを運営する株式会社丸信では、商品企画のサポートやOEM商品を探せる「食品開発OEM.jp」を運営しています。これまでの経験や実績をもとに、食品メーカーや小売店向けの相談やサポートも承っておりますので、ぜひご活用ください。

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ショクビズ編集部

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