廃棄していた果実を有効活用! 缶詰メーカーとして究極の食ロス削減 「もったいな果」シリーズして販売開始 | ショクビズ!

廃棄していた果実を有効活用! 缶詰メーカーとして究極の食ロス削減 「もったいな果」シリーズして販売開始

公開日:2023.04.27 更新日:2024.08.27
ライター:ショクビズ編集部

国産果実のフルーツゼリーや缶詰を製造販売している株式会社マルミツサンヨー(福岡県八女市立花町兼松、筒井 宣雄社長)は、味や品質に変わりはないのに一部の傷などで商品の規定を満たせず廃棄していた果物を、有効活用した「もったいな果」シーリーズを商品化した。
通常品とまったく遜色ない”おいしさ”で、価格帯も抑えました。ふるさと納税品をはじめ、自社通販サイト等で販売する。

株式会社マルミツサンヨーでは、商品の規格基準が高いOEM食品を多く手掛けていることから、製造段階で商品として使用できないものが原料の約10%もあるという。温州ミカンだけでも仕入れ量が年間およそ2000tもあるため、粒状の加工品に利用するなどしているが、それでも一定量は廃棄することになる。

また、果物の種類によって、ちょっとしたことで皮が破れたり、傷がつくなど加工する際の取り扱いも難しく、「商品にできない素材」の問題を抱えていた。廃棄の度に、「もったいない」と思っていたことをあらためて自分ごととして捉え、捨てずに「資源」として有効活用するため、自社ブランド「九州旬食館」より、「もったいな果」シリーズとして販売することになったという。

日本独自の精神である「もったいない」という気持ちは、地球環境を守るための食品ロス削減につながる大事な考え方。農家さんが丹精こめて作った九州産の新鮮な旬のくだものを無駄にすることなく、生産物をより高める商品となれば、農家の方へのエールにもなるのではないかと話している。

■商品ラインナップ

・みかん … 九州産(温州ミカン)

内皮が薄く壊れやすい。粒を分離させる商品に流用できるが、壊れが生産必要量を超える場合は廃棄となっていた。身が割れているだけ。

・しらぬい … 熊本産

品種「清美」と「ポンカン」を掛け合わせ作られた柑橘。薄皮部分の白い筋が取り難いため、除去作業で実が崩れやすい。身の割れや白い筋が残っているが品質に遜色はない。

・び わ … 長崎産

搬送時の衝撃などの打ち実や傷を取り除き、細切れになっている状態。すり潰してゼリーにできるが、必要量に達した場合に廃棄していた部分。十分に美味しく食べることができる。

・新 高 … 九州産(梨)

収穫時期の問題が台風で落下した実。加工用として大量に原料が出た場合、ゼリーにしていたが使いきれないことが多い。傷部分をきれいに取り除き一口サイズにカットした。

▼株式会社マルミツサンヨー
http://www.marumitsu-sunyo.co.jp/

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