スーパーマーケットへのWEB集客を解説!Googleビジネスプロフィールの活用術

公開日:2022.08.08 更新日:2024.09.11
ライター:ショクビズ編集部
Googleビジネスプロフィール活用術

デジタル時代のローカル店舗の集客術として注目される「Googleビジネスプロフィール(旧称:Googleマイビジネス)」
Googleマップで店舗を探すユーザーが増えている今、Googleマップ上に表示される自店の情報を管理できるGoogleビジネスプロフィールは、スーパーや飲食店の店舗集客を行う上で重要な役割を果たします。
ここでは、Googleビジネスプロフィールの使い方や集客事例についてご紹介いたします。

スーパーの集客に重要なGoogleビジネスプロフィールとは

Googleビジネスプロフィールとは、GoogleマップやGoogleの検索結果上に表示される、自社の店舗情報を管理したり、情報発信やオンライン上での接客ができる無料ツールです。
以前はGoogleマイビジネスという名称でしたが、2021年11月4日にGoogleはGoogleマイビジネスの名称を「Googleビジネスプロフィール」に変更することを発表し、名称が変更されました。

ビジネスプロフィールを活用すれば、ユーザーに自社のビジネスをアピールすることができるのです。

また、Googleビジネスプロフィールを用いてマーケティングを実施し、店舗への集客を目指すことをMEO対策(マップエンジン最適化:Map Engine Optimization)とも言います。

規模を問わず、スーパーマーケットや飲食店など、ローカル地域で店舗や施設を持つ企業・個人事業主が、WEBからの集客を高めるための手段として用いられており、昨今ではその重要性がさらに高まりつつあります。

スーパーの集客に重要なGoogleビジネスプロフィールとは

スーパーの集客にGoogleビジネスプロフィールを活用すべき理由

Googleマップの利用ユーザーの増加

ニールセン社の調べによるとGoogleマップの利用者は、2位のナビタイムに4倍近い4700万人以上の利用者数を誇っており、その数は今後も増加すると予測されます。

このことから、スーパーや小売店がオンライン上からの集客を得るには、Googleビジネスプロフィールの活用は欠かせないと言っても過言ではない状況になりつつあります。

Googleマップの市場規模

■ 出典:ニールセン、デジタルコンテンツ視聴率のMonthly Totalレポートによる地図・旅行情報カテゴリーのメディア利用状況を発表 | ニュースリリース | ニールセン デジタル株式会社

Googleマップの利用目的が「店舗情報・口コミ情報の収集」に

株式会社エフェクチュアルは2021年に実施した「地図アプリに関する利用調査」によると、地図アプリの使用目的1位は「経路検索やカーナビとして使用」ですが、2位は「店舗の情報確認として使用」で、店舗情報や口コミを地図アプリで確認する人が増加していることがわかります。

どのような目的で地図アプリを使いますか?

■ 出典:株式会社エフェクチュアル 地図アプリに関する調査(https://effectual.co.jp/2021/04/27/2021map_application/)

また、お店を決めるときの決め手となるポイントでは、「距離」「レビューの星の数」についで、「写真」「登録されている情報量」が来店の決め手となると答えています。
このことから、Googleマップ上に自社・自店舗についての十分な情報を掲載することが、ユーザーの来店の決め手となることがわかります。

お店を決める時に決め手となるポイントを教えてください。

■ 出典:株式会社エフェクチュアル 地図アプリに関する調査(https://effectual.co.jp/2021/04/27/2021map_application/)

以上のことから、スーパーマーケットや飲食店などのローカル店舗の集客には、Googleマップの検索に表示されるGoogleビジネスプロフィールが重要であり、十分な情報を掲載することでユーザーの集客につながるのです。

Googleマップの利用目的が「店舗情報・口コミ情報の収集」に

すでにGoogleマップに店舗情報が掲載されている場合

設定した覚えがないのに、自社の店舗情報がGoogleマップ上に掲載されているといった経験はございませんでしょうか?

Googleビジネスプロフィールの情報は、ビジネスオーナーが管理せずとも、Googleがインターネット上から収集した情報や、ユーザーから投稿された情報を元に、自動的に生成され、Googleの検索結果やGoogleマップに反映される場合があります。
Googleの自動反映は便利ではありますが、時には自社について誤った情報や古い情報が掲載されてしまっていることがあります。

以上のことから、予め自社で Googleビジネスプロフィールを管理しておくことで、ユーザーに適切な情報を提供することが可能となります。特にスーパーの集客においては、営業時間や休業日などの情報はユーザーにとっては重要な要素になりますので、適切に管理しておくことが好ましいと言えます。

すでに店舗情報がGoogleマップ上に掲載されている場合でも、「ビジネスオーナー登録」を行うことで、自社で情報の管理が可能になります。
Googleマップ上の店舗情報にアクセスし、その中に「ビジネスオーナーですか?」という文言がある場合、地点登録はされているが、オーナー登録はまだ済んでいないことになります。
ここからオーナー登録をすることで、Googleビジネスプロフィールの管理・編集が可能となります。

スーパーの集客のためにGoogleビジネスプロフィールでできること

ローカルビジネスのWEB集客において、Googleビジネスプロフィールでできることは以下のようなものがあります。

店舗情報の編集・写真や動画の登録

店名や住所、電話番号、カテゴリ、営業時間といった基本的な店舗プロフィールを掲載できます。
この中でも特にカテゴリを設定しておくことが重要だと言われています。

写真や動画の管理

Googleビジネスプロフィール上に掲載された写真の確認や投稿を行うこともできます。店内の様子や商品の魅力が伝わるような写真を投稿することで、ユーザーに視覚的な訴求が可能となります。
また投稿された写真や動画には、ビジネスオーナーが投稿したものと一般ユーザーが投稿したものの両方が表示さるため、誤った情報が投稿されていないか定期的な管理も必要になります。誤った情報については、削除申請も可能です。

最新情報やお知らせを発信する投稿機能

投稿機能では最新情報やキャンペーン・イベントに関する情報を手軽に発信することができます。
スーパーマーケットや小売店の集客に置き換えると、特売日の情報発信や、新商品、おすすめ商品などの情報発信に活用することができます。スタッフのちょっとした気づきを発信する場にしても面白いかもしれません。

ユーザーの行動を把握できるインサイト

インサイト機能ではユーザーが自社店舗を検索した方法や、どういったキーワードで検索したかなどユーザーの行動を確認することができます。

口コミやメッセージの送受信

ユーザーが投稿した口コミに対して、返信することができコミュニケーションを図ることができます。ダイレクトメッセージのように非公開で連絡を取れる「メッセージ」という機能もあります。
オフライン上の施策で口コミ投稿を促すことによって、他のユーザーの来店動機につながるケースもあります。

また、事実に基づく、評価の低い投稿に関しては、真摯に返信し細かなケアを行うことで、他の利用者に対して、きちんと対応してくれる店舗と印象づけるようなことも狙えます。
※事実と異なる口コミ、誹謗中傷、いやがらせなどの悪質な口コミに関しては報告・削除申請を行うことが可能です。
口コミ機能は費やす労力が必要になりますが、その分得られるメリットも大きな機能になります。

2022年7月時点でこれだけの機能があります。
これらの機能を使いこなすことはもちろん必要ですが、日々進化し続けているサービスでもあるため、いち早く情報を掴むようにアンテナを張っておくことも大切です。

スーパー・小売店での集客事例紹介

事例:ハローデイ MARK IS 福岡ももち店

こちらのスーパーでは、Googleビジネルプロフィールを設定することで、店舗情報(名称・住所・営業時間・電話番号・内観や外観の画像掲載など)だけでなく、混雑時間や口コミなど、ひと目でユーザーが必要とする情報が分かるようになり、利用者にとって利便性が良くなっています。
店舗内の内観や外観も掲載することは、お店のイメージが伝わりやすく、利用者が訪問しやすくなるというメリットもあります。
また、「オーナー」では店舗でのイベントやおすすめ情報を掲載することで、直接商品の予約画面へ誘導することも可能になっています。

事例:ハローデイ MARK IS 福岡ももち店

■ 出典:ハローデイ MARK IS 福岡ももち店 – Google マップ(https://goo.gl/maps/yj4cqpF7MNGEJpzK9)

オーナー内バナーをクリックすると、おすすめ商品の投稿(予約画面への誘導)を見ることができます。

事例:ハローデイ MARK IS 福岡ももち店

■ 出典:ハローデイ MARK IS 福岡ももち店 – Google マップ(https://goo.gl/maps/yj4cqpF7MNGEJpzK9)

予約をクリックすると、関連商品が揃った予約ページへ進むことができます。

事例:ハローデイ MARK IS 福岡ももち店

■ 出典:ハローデイECショップ / TOPページ(https://www.halloday-eshop.jp/)

時期によって売りたいものやイベント等をGoogleビジネスプロフィールを利用してアピールすることで、店舗を検索した利用者の商品認知・購入意欲を高めています。
お客様がルートを検索しただけだったとしても、商品情報が目に入ることで購入予定ではなかった商品を購入するきっかけにもなります。

事例:トロパン トウキョウ

こちらのパン屋では、オーナー情報をインスタグラムと連携することによって、パンの説明や紹介ができるようになっています。詳細からインスタグラムへ誘導することもできます。

事例:トロパン トウキョウ

■ 出典:トロパン トウキョウ – Google マップ(https://posts.gle/qoWqu6wKaCk5pYYa8)

また、質問と回答欄を利用し、お客様とのコミュニケーションを図っています。
質問に対する回答を行うことで、マイナスイメージだったものをプラスに変えることも可能で、信頼性の高いお店であると印象づけることができます。

事例:トロパン トウキョウ

■ 出典:トロパン トウキョウ – Google マップ(https://g.page/tolopantokyo?share)

HPに行かなくても、Googleビジネルプロフィールだけで必要な情報が完結し、お客様の利便性に繋がっています。

スーパーや小売店の店舗集客のために、Googleビジネスプロフィールを活用しよう!

いかがでしたでしょうか?
すでに多くの企業や店舗がGoogleビジネスプロフィールを充実させMEO対策に乗り出しています。

スーパーマーケットや小売店、飲食店などの実店舗を多くお持ちの企業様で、店舗集客にお悩みの方は、Googleビジネスプロフィールの活用を検討されてはいかがでしょうか。

この記事のライター

ショクビズ編集部

ショクビズ編集部

株式会社丸信が運営するフードビジネスのためのお役立ちメディア。
広報・プランナー、マーケターなどが集っています。
フードビジネスに関わるニュースやお役立ち情報を幅広く発信していきます。

企業の主な実績

オリジナルシールの企画・作成 10,000社以上

オリジナル紙箱・化粧箱・パッケージの企画・作成 11,000製品以上