透明な袋入り商品・食品を綺麗に撮るコツを解説!仕上がりをワンランクupさせる撮影方法 Part2

公開日:2023.02.13 更新日:2024.10.17
ライター:ショクビズ編集部
透明な袋入り商品・食品を綺麗に撮影するコツを解説!

前回、食品メーカーや飲食店で欠かせない「商品写真」の撮り方について、機材やテクニックをご紹介させていただきました。 今回も引き続き、私が普段撮影している「物撮り(モノ撮り)」について ご紹介します。 今回は透明な袋入りの商品の撮影を行っていきます。 透明な袋や箱などは、光が反射してパッケージがきちんと見えない写真になってしまったり、 影が商品の後ろに強く出てしまい見にくい写真になってしまったり…と、困った経験がある方も少なくないと思います。 撮影をしっかりとしていなくては、カタログ・チラシ・ POP・SNSなどに綺麗な画像を載せることができません。また、少なからず売上にも影響してきます。 ここでは、皆さんがより綺麗な商品撮影ができるよう、普段私が撮影している方法を簡単にご紹介したいと思います。  

準備するもの

今回は、下記の1点を撮影しながら解説していきます。 撮影に使用するもの カメラ/レンズ/照明などは、前回の記事を参考にしてください。 今回は新たに、キューブ型のアクリルブロックを準備していただく必要があります。これはダイソーなど100均のお店でも購入できます。

カッター/ハサミ/ピンセット/テープ/アクリルブロックキューブ型のアクリルブロック

撮影を始める前の準備

商品をよく観察し、形状・傷・汚れがないか確認する

商品に付着したホコリなどは事前に取り除いておきましょう。 ラベルの歪みや傷などがある場合は、綺麗なものから選んで撮影しましょう。 1.ホコリは綺麗に取り除きましょう。 ホコリは綺麗に取り除きましょう。   2.乾燥剤などの見せたくないものは極力取り除きます。 前の方に乾燥剤が出てきてしまっており、見栄えが悪くなっています。 このようなときは、パッケージの後ろに切り込みを入れ、後ろから取り除けば、表面を傷つけることなく見栄えを良くできます。 乾燥剤などの見せたくないものは極力取り除きます。 乾燥剤などの見せたくないものは極力取り除きます。  

「良い写真」について理解する

前回同様、良い写真悪い写真を理解しておく必要があります。 下記の画像で見比べてみてください。 ■良い写真 一般的な綺麗な写真です。 良い写真の例   ■暗い写真 写真が暗く、中身の豆もさらに暗く見えにくくなっています。 暗い写真の例   ■明るすぎる写真 写真が明るくなりすぎていて、袋が白くなってしまっています。 明るすぎる写真   ■商品名が読めない写真 パッケージに照明が当たりすぎて商品名の文字が読めなくなってしまっています。 商品名が読めない写真 以上の悪い例のような写真にならないよう注意し、撮影を進めていきます。

撮影の流れ

1.白い紙の上にアクリルブロックを配置し、商品を乗せる

物と地面が近いほど、影は濃くなります。 アクリルブロックの上に商品を置くことで、商品の背後の影を薄くすることができます。 アクリルブロックの上に商品を配置します。 アクリルブロックの有無で写真がどう変わるか、以下の画像で見比べてみてください。 ■アクリルブロックを使用した場合 地面から離れることによって、影が薄くなっています。 アクリルブロックの上に商品を配置した場合 アクリルブロックを使用した際の全体像 アクリルブロックを使用した場合の詳細   ■アクリルブロックを使用しなかった場合 地面と近いことで、中身の影が強く出てしまっています。 アクリルブロックを使用しなかった場合 アクリルブロックを使用しなかった場合の詳細 透明なパッケージを撮影する場合は、アクリルブロックを可能な限り使用して試してみてください。

2.照明を適切な位置に配置する

今回は照明を1つ使用して撮影します。 (最後に照明を2つ使用した場合の撮影についてもご紹介します。) ここでは、照明を置く位置に注意しながら撮影します。 ■照明を斜めから当てた場合 アクリルブロックの上に商品を置き、照明の位置はパッケージに向かって光を斜め上から当てるイメージです。 この光の当て方で、バランス良く商品に光が当たり、綺麗な画像になります。 斜めから照明を当て、対角線上にレフ板を設置することで、綺麗な写真が撮れます。 良い写真の例   ■照明を真横から当てた場合 ここで、斜めからではなくパッケージに向かって真横から照明を当ててみます。 すると下の画像のように、パッケージの側面に光が反射した写真になってしまい、綺麗とは言えません。 照明を置く位置には充分に注意してください。 真横から照明を当てると、袋が光を反射してしまい、見にくい写真になってしまいます。 良くない照明の当て方 商品の横に光が反射して良くない写真  

レフ板を使用して影を薄くする

レフ板(反射板)は商品にあまり近づけすぎないように注意しましょう。 近づけすぎると商品の袋にレフ板が写り込んでしまいます。 また、レフ板は、照明の光を反射させることを意識して使いましょう。 そうすることによって、レフ板無しであれば商品の右下に出てしまう濃い影を明るくでき、商品の背後に出る影も全体的に薄くすることができます。 レフ板を使った写真 レフ板を使用しなかった写真

照明を2つ使用する場合

最後に、照明を2つ使用した撮影について紹介していきます。 パッケージの両端に照明の光を当てるようにします。 この場合も商品の背後の影が薄くなり、明るく綺麗な写真になりますので、照明機材を複数お持ちの方は是非試してみてください。 照明を2つ使用することでより明るい写真を撮ることができます。 照明を2つ使用した撮影  

透明なパッケージの食品・商品も、工夫次第で綺麗に撮影できる

【おさらい】 1.商品をよく観察する。 2.アクリルブロックを使用する。 3.照明の配置に気をつける。 4.レフ板(反射板)はあまり近づけすぎないようにする。 以上、透明なパッケージの簡単な撮影方法でした。 次回の撮影の時には是非参考にしてみてください。   ご自身での撮影では不安、撮影についての質問、食品撮影のプロに任せたいという方は、ショクビズ編集部(運営:株式会社丸信)までお問い合わせください。 ▼お問い合わせフォームはこちら https://shokubiz.com/contact/  

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