増える食品業界のTwitter広告の活用!拡散性の高いTwitter広告とは?メリットや事例をご紹介

公開日:2023.01.10 更新日:2024.10.17
ライター:ショクビズ編集部

スマートフォンやSNSの普及により、企業によるSNS広告の運用が一般的となってきました。食品業界・食品メーカーも、SNS広告を活用する企業が増え、効率的・効果的なマーケティングを行っています。

その中でもTwitterは拡散力が高く、フォロワーの少ない小規模な企業アカウントでも、発信内容を工夫することで一気に情報を拡散できます。

そこでこの記事では、Twitter広告の特徴や活用するメリット、成功事例をご紹介します。

一般的となった食品メーカーのSNSマーケティング

今やSNSマーケティングは、多くの企業が取り入れているマーケティング手法です。

昔は公式ホームページで、企業から消費者へ情報発信するのが当たり前でした。しかし現在は、SNSを通して企業と消費者がコミュニケーションを取り、信頼関係を深めていくフェーズに入りつつあります。
総務省が発表した「令和2年通信利用動向調査」では、SNSの利用率は約70%という結果が出ています。

▼総務省の「令和2年通信利用動向調査」
ソーシャルネットワーキングサービスの利用状況(個人)

引用:総務省 令和2年通信利用動向調査

またSNSが普及してからは、インターネット検索ではなく、SNS上の検索を使って情報収集するユーザーが増えました。さらにコメントやDMでの問い合わせも増え、SNSの重要性は高まっています。

食品メーカーの活用が増えているTwitter広告とは?

食品メーカーでは、Twitter広告の活用が増えています。
ここでは、Twitter広告の特徴や費用、広告の種類について解説します。

Twitter広告の特徴

Twitter広告とは、Twitterのタイムラインや検索結果に広告を掲載できるサービスです。
ユーザーが検索したキーワードだけでなく、年齢や性別など、細かくターゲティングできるのが特徴。

またTwitterにはリツイート機能があり、二次拡散性が狙えます。二次拡散とは、ユーザーがリツイートすると、フォローしているユーザーに拡散されることです。リツイートに費用はかかりませんので、広告費をかけずに広告ツイートを伸ばすことができます。

小規模な企業アカウントでも、バズる可能性を秘めているのがTwitter広告のメリットです。

Twitter広告の費用について

Twitter広告の費用は、自社で自由に設定できます。
よって予算が少ない場合は、「5万円だけ」「10万円を超えたら終わりにする」といったことも可能です。

予算の目安は「月10~30万円」といわれています。データを収集しながら広告運用したい場合は、30万円以上の予算を確保しておくと安心です。

また入札タイプによっても費用は変わってきます。

  • ・自動入札:最小限の費用で最大の成果が得られるように自動で最適化される。
  • ・上限入札単価:支払いの上限をアクションごとに設定する。
  • ・目標入札単価:1日あたりの平均額が目標値に近づくように調整される。

達成したい目的に合わせて、入札タイプを選択してみてください。

Twitter広告の種類

Twitter広告には3つの広告メニューがあります。

■ プロモツイート
プロモツイートは、Twitterのタイムライン上に表示できる広告です。ツイートに「プロモーション」タグがつきますが、通常のツイートと同様に、いいねやリツイートができます。
フォロワーだけでなく、フォロワー外のユーザーにもリーチされ、商品の認知度拡大やフォロワー数アップに効果的です。

■ プロモアカウント
プロモアカウントとは、ユーザーが興味を持ちそうなアカウントをおすすめする機能です。タイムラインや検索結果など、さまざまな場所に表示できます。
ターゲティングを行えば、ユーザーの反応率を高められ、フォロワー数増加に効果的です。

■ プロモトレンド
プロモトレンドとは、タイムラインや検索窓にある「おすすめ」や「トレンド」の部分に表示できる広告です。ユーザーの目に止まりやすい場所なので、大規模なキャンペーンを宣伝する時に役立ちます。

食品メーカーがTwitter広告を活用するメリット

食品メーカーがTwitter広告を活用するメリットを紹介します。

フォロワー数の少ない企業アカウントでも拡散される可能性がある

Twitterは拡散性に優れたSNSです。よって、フォロワー数が少なく規模の小さい企業アカウントでも拡散されるチャンスがあり、商品の認知度向上に効果的といえるでしょう。

Twitterにはユーザー間の二次拡散が存在します。ユーザーの興味を引く広告ツイートを作成すれば、広告費をかけることなく、多くの人に拡散できるのがメリット。小規模な企業アカウントでも、一気に有名になれるチャンスがあります。

細かいターゲティングが行える

Twitter広告では細かいターゲティングが行えます。

ターゲティングでは、地域、言語、端末、年齢、性別の情報だけでなく、映画、テレビ番組、キーワード、フォロワーが似ているアカウントなどまで細かく絞り込むことが可能。
例えば、「福岡県の30代男性、グルメのキーワードに興味関心がある」と、特定のユーザーにリーチできます。
よって、地方の中小企業が地域の人に発信することも容易になります。

費用を抑えて出稿できる

Twitter広告は、予算を自由に設定できるのがメリット。予算が少なくても、それに合わせた広告運用を行えます。

またTwitter広告では、二次拡散によるリツイートは広告費にカウントされません。よって無料で広告ツイートを伸ばすことも可能。拡散されればされるほど、安い単価で広告を打つことができます。

食品業界のTwitter企業アカウント成功事例

Twitter運用で成功している食品企業の成功事例を紹介します。

ターゲティングでアプローチに成功した「ナッシュ株式会社」

健康に特化した宅配食を手掛けるナッシュ株式会社。2020年3月頃からTwitterを本格的に運用し、認知度アップや新規顧客獲得につなげています。

男性をターゲットにしたキャンペーンでは、一人暮らしの栄養不足を訴えかけることで、新規顧客獲得数を4.8倍にまで増加させました。

広告効果を確認するために少ない予算で開始し、徐々に予算を増やして成果を出しています。
少ない予算で広告を始められるのがTwitter広告のメリット。予算の少ない企業でも、気軽に広告を出稿できる事例として参考になります。

新機能「ブランドいいね」で380万いいねを獲得した「味の素冷凍食品」

多彩な冷凍食品を手がける味の素冷凍食品。Twitter運用では、ギョーザに関するプロモーションを行い、大きな成果を上げています。

2022年9月には、タレントの広瀬すずを起用したテレビCMに合わせ、Twitter広告を展開。Twitterの一番上に表示する、その日の最初の広告「ブランドいいね」を活用し、「380万いいね」を獲得しました。

ブランドいいねは、ユーザーが「いいね」ボタンを押すと、特別なアニメーションを出せます。味の素冷凍食品では、いいねを押すとギョーザのアニメーションが浮き出るようにし、ユーザーから大きな反響を得ました。
その結果、プロモーション終了の翌週には、過去最高の売れ行きを達成しています。
※コロナ禍特需を除く

このように、「いいね」したくなるような広告を出稿すれば、大きな二次拡散を狙えるかもしれません。

▼「ブランドいいね」についてのTwitter公式ブログはこちら
https://blog.twitter.com/ja_jp/topics/marketing/2022/branded-likes

売上が二桁伸長した「ニッポンハム」のシャウエッセン

■画像引用元:シャウエッセン|日本ハム株式会社(https://www.nipponham.co.jp/seq/

ニッポンハムのロングセラーブランド「シャウエッセン」。多くの人から愛される商品ですが、購入者の高齢化により、売上の減少が課題となっていました。

そこでTwitterを活用し、認知度拡大に乗り出します。シャウエッセンの「チェダー&カマンベール」の発売に合わせ、芸人の和牛を使った告知風のポスターをTwitterに投稿。少し話題になった時に、バズレシピで有名なリュウジさんにオリジナルレシピを拡散してもらいます。その結果、2万を超えるリツイート、約10万のいいねを獲得しました。

有名人を活用することで、大きな二次拡散を獲得した成功事例です。

公式Twitterの中の人が人気になった「パイン株式会社」

「パインアメ」を製造・販売するパイン株式会社。黄色いドーナツ型の飴は、多くの人から愛されています。

Twitterでは、日常の何気ない瞬間をツイートしたり、ユーザーとコミュニケーションを取ったりと、親近感の湧く発信を行っています。
そして2021年1月には以下のツイートがバズりました。

新型コロナウイルスへの注意喚起と、会社側の想いを伝えることで、ユーザーから多くの反応を獲得。2022年11月現在、6.4万リツイート、28.7万いいねに到達しており、Twitterアカウントと商品の認知度アップになっています。

Twitter広告を活用しなくとも、何気ないツイートでも拡散されるのがTwitterです。些細な発信を継続することで、思わぬバズりを体験できるかもしれません。

Twitterでの発信を考え方はTwitterマーケティングの公式データを見てみよう

いざTwitterを始めても、どんな内容を発信すればいいのか分からない人も多いでしょう。
そんな時は、Twitterマーケティングの公式データの参照をおすすめします。

例えば、Twitterの調査「1日の会話はコーヒーに始まり、コーヒーに終わる」では、Twitter利用者のコーヒーへの意識が高いことが分かっています。
直近1年間の「コーヒーに関するツイート量」を調査した結果、年間2,310万のツイートがあり、前年比で11%も増加していたのです。
またTwitterの利用者は、おしゃれなコーヒーへの興味関心が高いこともわかっています。そしてコーヒーのツイートは、朝8時頃に増加し、お昼休みにピークを迎えます。

よって食品メーカーは、コーヒーに絡めたツイートを作成すると、ユーザーからの反応をもらえるかもしれません。例えば、お菓子メーカーであればコーヒーとのペアリングを提案するのもいいでしょう。

このようにTwitterマーケティングのデータを参考に、発信内容を考えてみてはいかがでしょうか。

Twitterは発信内容の工夫次第で、拡散の可能性が広がるSNS

Twitterは発信内容を工夫するだけで、大きな反応をもらえる可能性があります。
Twitter広告の活用だけでなく、定期的なツイートを心がけることで、ユーザーからファンになってもらえるかもしれません。
まずはTwitterのアカウントを開設し、自社をPRするツイートから始めてみませんか?

この記事のライター

ショクビズ編集部

ショクビズ編集部

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