目先の利益にとらわれない方針で品質重視を貫く、製麺加工の栗木商店
このシリーズでは、日本各地で(地域密着で)頑張っている食品会社を取材し、会社の歴史や取り組み、新たな動き、今後の展望などを紹介します。今回は、長崎県大村市に本社を構える菓子卸の株式会社フルカワの古川社長と、パッケージ制作を任せていただいている弊社(株式会社丸信)の代表平木との対談形式でのインタビューを行いました。
目先の利益にとらわれない方針で品質重視を貫く、製麺加工の栗木商店(福岡県うきは市)
専門家が選ぶインスタント麺で「大辛ラーメン」が全国2位
株式会社栗木商店は1897年(明治30年)に米穀集荷業として福岡県うきは市で創業しました。創業者が水車を使用した唐臼(からうす精米所)へ奉公、その後、独立して米穀類の集荷・販売からスタート。当時はその他にも、竹や文房具の取り扱いもあったとのこと。その後、製麦・製粉加工を行うようになり、1948年には本格的に製麺加工に乗り出しました。
70年以上にわたり製麺事業を展開し、現在はインスタント麺を主力に乾麵や生麺まで手掛けています。現在、同社では3タイプの麺(乾・インスタント・生)を製造しています。長年、OEMで受託製造を行ってきましたが、近年は自社ブランド製品にも注力。その一つ「韓国風大辛ラーメン」は、人気のテレビ番組企画でインスタント麺の専門家がおススメする商品として全国2位を獲得。インスタントでありながら、もっちりした太麺が高く評価。これまで培ってきたこだわりの麺づくりが実を結んだ格好です。
社員が無理なく安心して商品づくりに専念できる経営方針
歴史ある製麺会社で4代目となるのが栗木良祐社長。食品工場として早くから工場見学を受け入れ、工場内には見学用の通路も整備。「これがOEMの受注拡大にもつながっています」とその効果を説明します。全国2位の評価を得た品質にも理由があります。大型案件や短納期案件などは、どうしても現場に大きな負担をかけてしまうため、「現場の作業性や商品品質、既存のお客様のことを優先的に考え、社員が無理なく安心して商品づくりに専念できる職場環境を心がけています」とのこと。目先の利益にとらわれない経営が、高い品質につながっていると言えます。これからも高い品質でお客様に満足していただくために「小ロのお客様も積極的に増やして、一つ一つ丁寧に仕事をしていきたい」と抱負を語っていただきました。
この記事のライター
ショクビズ編集部
企業の主な実績
オリジナルシールの企画・作成 10,000社以上
オリジナル紙箱・化粧箱・パッケージの企画・作成 11,000製品以上